まゆみの店から5分ほど歩いたところにある「豚太郎」。高知県内に多数の店を持つチェーン店だそうですが、ここでも地元の味、鍋焼きラーメンを食べることができました。

注文して10分も立たずに運ばれてきた「鍋焼きラーメン」。れんげが鍋蓋の上に乗って提供されます。それではオープン!

蓋を取ると湯気とともに鶏がらスープの香りが店内に放たれます。生卵やちくわが入っているのが特徴的。これも元祖である谷口商店のスタイルを継承したものです。なんでも鍋焼きラーメン七か条なるものが存在するそうで、

一、スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること 二、麺は、細麺ストレートで少し硬めに提供されること 三、具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること 四、器は、土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること 五、スープが沸騰した状態で提供されること 六、たくわん(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること 七、全てに「おもてなしの心」を込めること

須崎市ホームページ

こちらのお店でもその七か条をまもった鍋焼きラーメンが提供されています。スープはあっさりとしており、麺はこしがあるしっかりと食べ応えのある麺でした。確かに暑いのですが、食べるのに苦労する感じはなく意外にあっさりと食べることができました。

どうです?食べたくなったでしょう?

「鍋焼きラーメン」。戦後ひとつの店が始めたラーメンがいまや町の味としてなくてはならないものとなりました。B級グルメブームの波に乗って知名度は全国に広がりつつあります。

真夏に、とは言いませんが、みなさんも高知旅行に来た際は是非須崎市に足を延ばして鍋焼きラーメンの味を堪能しに来てください。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年7月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。