① ブルガリアの「ワスラシュダネ」 「ワスラシュダネ」は「再生」を意味。2014年に結党。EUに懐疑的、ナショナリスト、親ロシア、移民反対。欧州議会に今回初めて3議員を送る。ブルガリアのEU加盟の再交渉、NATO脱退に関する国民投票を要求。

②フランスの「レコンケート」 極右政党「レコンケート(再征服)」は、ジャーナリストのエリック・ゼムール氏によって2021年に設立された。ゼムール氏は人種差別的な発言で何度も有罪判決を受けている。新しい右派会派には議員1人だけが参加。

③リトアニアの「人民と正義の連合」 欧州選挙で1議席を獲得。ペトラス・グラズリス党首。同党首は過去、同性愛嫌悪的な行動で注目を集めた。

④ポーランドの「コンフェデラツィア」 極右の「コンフェデラツィア」は、EU反対、ポピュリズム、反ユダヤ主義の政党で欧州選挙で6議席を獲得した。独紙「ヴェルト」によれば、そのうち3人が新会派に加わる。

⑤スロバキアの「レプブリカ」 「レプブリカ」はナショナリストまたは新ファシストと見なされる政党。EUを純粋に経済的な協力に戻すべきだと主張。また、スロバキアのNATO脱退も求めている。欧州選挙で2議席を獲得したが、1人の議員のみが参加する予定。

⑥スペインの「Se Acabo La Fiesta(パーティーは終わった)」 「Se Acabo La Fiesta」は、政治インフルエンサーのルイス「アルヴィセ」ペレス氏によって設立された運動で、約2カ月前に政党として結成された。欧州選挙で初めて3議席を獲得した。

⑦チェコの「Svoboda a prima demokracie(自由と直接民主主義)」 不法な移民対策では「ゼロ・トレランス政策」を提唱。党創設者のトミオ・オカムラ氏は、ヨーロッパのイスラム化を警告している。新しい欧州議会には1人の議員が所属する。

⑧ハンガリーの「Mi Hazank Mozgalom」(わが故郷運動) ハンガリーの極右政党。極端なナショナリズムとEU懐疑主義を掲げている。欧州議会には1議席を有する。

以上。

AfDはミニ会派のリーダーとして欧州議会で活動することになる。PfEに比べるならば、このミニ会派は文字通り極右政党の集まりだ。欧州議会で台風の目となるかもしれない。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年7月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。