クジラ、ダルマ、てんとう虫、シーラカンス、ブルドッグなど、1980年代までは実に多様な車種が、それぞれの車種の特徴を見事に表す愛称が使用されていました。しかし2017年現在ではランクルぐらいでしょうか?自動車の愛称を年代別にご紹介しながら、その変遷や愛称が使われなくなった原因を考えてみます。
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目次
自動車の愛称の由来は?
1970年代以前に愛称で呼ばれたクルマ
自動車の愛称の由来は?
かつて日本では、自動車を愛称で呼んでいた時代がありました。その由来は主に4つに大別されます。
・メーカー謹製の愛称
・キャッチコピーやCM
・自動車のデザインやキャラクターからユーザーが命名
・商品名の省略
今回は、広く消費者に浸透した愛称で呼ばれたクルマをご紹介します。
1970年代以前に愛称で呼ばれたクルマ
1970年代までの車種で愛称で呼ばれたクルマは、軽自動車、スポーツカーから上級セダン、SUVまで非常に幅広いジャンルで、数多く存在しました。
スバル 360の「てんとう虫」、トヨタ スポーツ800の「ヨタハチ」、初代トヨタ セリカの「ダルマ(セリカ)」、初代マツダ サバンナRX-7の「セブン」、4代目トヨタ クラウンの「クジラ(クラウン)」、1964年より販売されている初代三菱 デボネアは「シーラカンス」と呼ばれ、初代トヨタ ランドクルーザーの「ランクル」は今も使用されています。
愛称の宝庫とも言える日産 スカイラインでは、3代目が「ハコスカ」、4代目が「ケンメリ」、5代目が「ジャパン」でした。