従業員がリラックスするためのアイテムを備えた「アメニティバー」

ーpaletteにはアメニティバーもあるそうですね。

セルフメンテナンスルームだけでは理想の環境を完全に実現できないため、アメニティバーを併設しました。このアメニティバーは、ブース内でのモードチェンジをより充実させるためのもので、大きく分けて「アシストグッズ」と「アメニティグッズ」の2種類があります。

棚に配置されているのが「アシストグッズ」で、そこにあるアイテムはみんなで共有し使用後に返却するものです。具体的には、バランスボール、青竹踏み、プラネタリウム、コーストレッチ用具などが揃っています。

一方、「アメニティグッズ」は引き出しに収納されており、汗拭きシート、リフレッシュ用キャンディー、ヘアゴム、生理用品などが含まれています。利用者はこれらのグッズを自由に取り出し、セルフメンテナンスに役立てることができます。

ーアメニティバーとセルフメンテナンスルームがつながっているんですね。

利用者はアメニティバーで好きなアイテムを手に取って、セルフメンテナンスルームでリラックスできます。このエリアでは仕事をしてはいけないルールになっており、リラックス専用の空間として提供しています。

ー特に大変だったことはありますか。

置きたいアイテムの選定や分類が課題でした。バランスボールやヘアオイルなど、さまざまなアイテムの候補が挙がり、それらをどう分類するか、どのように配置するのか悩みましたね。最終的にはアシストグッズとアメニティグッズに分けることで、みんなが使いやすい形に落ち着きました。

また、アメニティバーのアイテムを選ぶ際に大切にしていたのは「性別に関係なく使えること」です。女性だけのものに寄りすぎないように配慮し、男性も利用できるアイテムを揃えること、そして幅広い年齢層に対応できることを意識しました。

性別関係なく快適に過ごせる職場を

ー誰もが自由に利用できるオープンな空間であることが印象的です。社内でもセルフメンテナンスや女性ならではの話題はフラットに話していますか。

Fellneが立ち上がってから社内の環境は大きく変わりました。女性社員からは男性社員とのコミュニケーションも改善し、「体調が悪い」と言いやすい雰囲気になったと聞いています。この変化はFellneのおかげだと感じます。

ー今後、Fellneとして取り組んでいきたいことはありますか。

アメニティバーは企業が導入できるキットとして展開していて、6月からモニターを募集し、モニター企業に納品して効果を検証しています。これは、ほかの企業のオフィスでどのような効果があり、展開は可能なのかを確認するためです。これまでは災害用レディースキットがメインでしたが、今後はさらにアクションを広げていきたいと考えています。

また、女子大学との連携プロジェクトも進行中です。女子大生にFelleneのことを知ってもらい、「災害用レディースキット-ミニマムキット」のリニューアルを進めています。これは、ミニマムキットの導入事例が少ないという課題を解決するためで、学生たちの視点から企業での働き方や環境について意見をもらい、取り入れることを目的としています。このような取り組みを通して、Fellneはこれからも働きやすい環境づくりに励んでいきたいです。