日本各地のご当地インスタントラーメンを取り寄せ、旅行気分を盛り上げようとスタートしたこの企画。今回ご紹介するのは、独特の食文化を持ち多くのご当地グルメを生み出している愛知県の3品。アレンジ力が楽しみだが、さてその実力は如何に。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

愛知県といえば「寿がきや」のお膝元。
今回は「寿がきや」から2品がエントリー

タヌキが目印のかわいいラーメン

 最初に紹介するのは、大正5年に愛知県豊橋市で誕生した山本製麺が昭和39年から発売し、現地を中心に今なお愛される「ポンポコラーメン」。ご当地ラーメンのインスタント版ではなく、インスタントラーメンがご当地グルメという、いつもと逆のパターンだ。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

山本製粉
「なつかしの味 ポンポコラーメン」

 作り方は超普通で、3分程度麺を茹で、火を止めて粉末スープを入れると完成。液体スープではなく、粉末というところがなんだか味わい深い。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

いい意味で見た目も香りも
「普通」のインスタントラーメン

 まずは、スープからいただいてみよう。ゴクリと飲み込むと、「うんうん、これこれ」。初めて食しているのに、求めていた味そのもので懐かしさすら感じるから不思議だ。しっかり醤油と化学の味わいがブレンドされており、派手さはないけど、じんわり美味い。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

フワフワとした縮れ麺で、
スープがよく絡みつく

 次はちょいと太めのちぢれ麺をズルズルいただくと、「うーん、ノスタルジック」。ちょいと粉感があって、子どもの頃にお婆ちゃんが作ってくれたインスタントラーメンの思い出が蘇る。

総評
ご当地感★★★★★
汁の個性★★★☆☆
麺の個性★★★☆☆
お土産度★★★★☆
合計15ポイント

 豊橋で愛され続けるインスタントラーメンであり他のエリアで見かけないことから、ご当地感はマックス。麺、スープともになじみ深いせいで個性としての星は伸び悩んだが、土産度も高ポイントとなり、まずまずの結果となった。

人気店の甘辛味をラーメン化

 辛さが選べる「赤から鍋」が人気を博す、名古屋発祥の飲食店が監修。鍋の〆のような満足感が得られるか楽しみだ。麺は細めのノンフライ麺で、4分ほど茹でた後、同じ鍋に液体スープを入れると完成。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

寿がきや食品
「名古屋名物 本家赤からラーメン」

 スープはオレンジ色にも近い鮮やかな赤色で、なかなか辛そうだ。香りは通常の醤油や味噌ラーメンとも違う、韓国料理のような奥行きを感じるが、さてお味はどうか。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

香りは韓国料理で使われる
調味料のような奥深さを感じる

 やはりスープからズズズとすすると、「お、辛い!」。と一瞬思いや、さっと辛みが去ってコチュジャンのようなコクが姿を現す。そして、同時にそこそこの甘みが登場。「あれ、最初に辛かったのって勘違い?」。実際、スープを飲むほどに甘さが強くなっていく。

ご当地インスタントラーメン食べ比べ! 第15回は「愛知編」
(画像=『BCN+R』より 引用)

細麺ながらノンフライなので
モチモチとした食感が楽しめる

 お次は麺をズルルっといただくと、「うん、やっぱほんわか甘いっす」。辛みもなくはないけど、細ちぢれ麺にスープがしっかり絡んて、コクのある甘みが圧勝。名古屋名物である味噌カツのソースも筆者にはかなり甘く感じるし、さすが名古屋、オリジナリティ溢れる「からさ」の表現力に感服でござる。

総評
ご当地感★★★★★
汁の個性★★★★★
麺の個性★★★★☆
お土産度★★★★☆
合計18ポイント

 地域の人気店監修に加え、味わいが如何にも名古屋らしいことからスープの個性とともにご当地感が星五つを獲得。好き嫌いが分かれそうな味ながら土産度も星四つとなり、かなりの高得点をマークした。