7月10日の夜、徳田虎雄先生が天に召された。ALSと診断されてから約20年、難病との戦いに破れた。メディアの報道では「いのちだけは平等だ」という言葉だけは取りあげられているものの、議員としての保徳戦争や家族ぐるみの選挙違反事件など負の側面だけが強調されているのが残念だ。

へき地医療に貢献した徳田虎雄氏 徳洲会病院HPより

徳田先生は、大阪大学第2外科の先輩にあたる医師だ。私は、徳田先生の日本の医療与えたインパクトは大きいと考える。

まずは、離島医療だ。屋久島・徳之島・沖永良部島・喜界島・奄美大島・与論島・沖縄本島・宮古島・石垣島に合計13病院の系列病院を有している。離島にある病院がここに運営されていれば、経営は厳しく、人材の育成も難しいが、系列76病院が協力・連携する形で離島医療を維持している点は特記されるべきだ。