オーストラリアの東にあるグレートバリアリーフのサンゴ礁は絶好調だ。そのサンゴ被覆度(=調査地域の海底面積におけるサンゴで覆われた部分の割合)は過去最高記録を3年連続で更新した(図)。ジャーナリストのジョー・ノヴァが紹介している。
環境運動家は、グレートバリアリーフは、「CO2の増加による海洋酸性化や、地球温暖化による水温上昇、あるいは農業などによる水質汚染などで、危機にさらされている」としてきた。
だが1985年以来、人類が累積で排出したCO2の60%、量にすると1兆トン以上が排出されてきたにも関わらず、今日のグレートバリアリーフはかつてなく健全であることが判明した訳だ。
図は、データがAIMSのもので、図は研究者であるピーター・リッドが作成したもの、となっている。これにはカラクリがある。