■大塚製薬、完全にノリノリである

「酒を飲むこと」は水分補給の一環と考える人もいるかもしれないが、それは大きな勘違いである。

大塚製薬担当者は「お酒を飲むと、アルコールの利尿作用によってたくさんの尿が身体の外に出てしまいます」「ビールを1リットル飲んだときに、飲んだ量よりも多い1.1リットルの尿が出たという試験もあります」と説明しており、確かにこれでは「水分補給」の体をなしていない。

さらに、アルコールを分解するためにも多くの水分が必要となる。大塚製薬の担当者は「お酒を飲んだ翌朝、すごく喉が渇いたという経験はありませんか?」「このように、お酒を飲んだときには脱水しやすくなっているため、いつも以上にしっかり水分補給することが大切です」と、注意を喚起している。

そしてその上で「アルコールと一緒にポカリスエットを飲むと早く酔う、と考えている方もいらっしゃるようですが、これは大きな誤解です」「ポカリスエットは水分をすばやく吸収するといった試験データはありますが、アルコールの吸収を速くするという報告はありません」と、しっかり釘をさしていたのだった。

忘年会の翌朝、二日酔い無くすテクニックが最強だった 大塚製薬の「神アドバイス」を試すと…
(画像=『Sirabee』より引用)

なお、企業としてはアルコール類とポカリを「混ぜて飲む」行為自体を推奨していないという。確かにポカリはそのまま飲むのが、一番美味しいはずだ。

自社の看板商品が、ウワサ話の影響で一定数の人々に誤解されていたという事実。メーカーとしては、当然面白くない事態と思うが…大塚製薬からは意外すぎるコメントが。

担当者は「ポカリスエットで酔いやすくなる、という報告はございませんが『一緒に飲むと酔いやすく感じる』という情報があるのには、ポカリスエットが『体内に吸収されやすい』というイメージが浸透している影響なのかなと、逆に嬉しく思いました」と、非常に懐が深い、前向きな見解を聞かせてくれたのだ。

続けて「これからも、水分や電解質が素早く吸収されて長く保持されるなど、ポカリスエットのことをもっと多くの生活者に知って頂けるよう、正しい情報提供に努めてまいりたいと思います」と、今後の展望を語ってくれた。

なお、忘年会シーズンを迎える消費者に対しては「年末年始でお酒のお付き合いも増えてきます。お酒を飲んだ帰り道や入浴後、翌朝には、ぜひポカリスエットでカラダを潤してください」と、なんとも頼もしいメッセージが寄せられている。

忘年会の翌朝、二日酔い無くすテクニックが最強だった 大塚製薬の「神アドバイス」を試すと…
(画像=『Sirabee』より引用)

恥ずかしながら記者自身、飲酒時(後)のポカリを意識的に避けていた節があったのだが、今回の取材を機に「ストゼロ→ポカリ」の1人忘年会コンボをキメて床につくことに。

忘年会の翌朝、二日酔い無くすテクニックが最強だった 大塚製薬の「神アドバイス」を試すと…
(画像=『Sirabee』より引用)

翌朝はストロングな二日酔いは一切なく、晴々とした気分で1日を迎えられた。飲み会に挑む際は、バッグの中にポカリを1本用意しておくと安心だ。

■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ 取材協力/大塚製薬)

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年7月21日~2023年7月24日
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)

提供元・Sirabee

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