「AR四小龍」の一角、AR先駆者を自認するユニコーン

「ARの先駆者」を自認するRokid社は、中国のAR製品大手「AR四小龍」の一角に数えられる(ほか3社はNreal、Thunderbird Innovation、INMO)。

2014年7月に中国・杭州で設立されてから現在までに9世代のARグラスを発表。2023年11月にシリーズCラウンドで170億円を調達、ユニコーン入りを果たした。今年1月の政府系ファンドからの資金調達のように、企業だけでなく市政府ともパートナーシップを結んでいる。

同社の製品は100か国以上で100万人以上のユーザー数を誇るほか、独自技術は宇宙ステーションや世界のTOP500企業30%以上で導入されているという。AR技術・製品のエコシステム構築に貢献した同社は、AR製品を周知するマーケティング活動も展開。今年2月には海南航空とのパートナーシップにおいて同社機内で乗客がRokidのARグラスを試用できるキャンペーンも行った。

7月9日付けのプレスリリースでは、Androidスマホブランド複数との提携を発表、共同で画期的な視覚体験を創造していくとした。業界横断的なパートナーシップによりRokidのAR技術がAndroidスマホに統合され、Androidスマホ分野としては初となる現実世界と仮想世界の視覚体験が融合を果たすことになる。

(文・根岸志乃)