士業個人も、業界そのものも変わろうとしている

全般的に士業は遅れている業界です。やれITリテラシーがないだ、紙媒体でいつまでも仕事を続けているだ、様々な言われようです。

私が開業した2003年なんて、メールアドレスすらない士業がほとんどでした。いわんや、ホームページなんて持っていたら、「IT革命!」とか言われていたし、すごい時代だったなと思います。まあ、だから私はネット営業に特化したり、その業界の遅れがあったからこそ生き残れたとも言えますけど。

しかし、士業全体も、個人も変わろうとしています。LINEやSlack、ChatWorkでコミュニケーションが取れる事務所もスタンダードになってきました。Zoomだって使えます。まあ、この程度はほかの業界にしたらある種当たり前のことなのかもしれませんが、少しずつ士業も成長しています。

クラウドサービス、RPAなどを活用する事務所も徐々に増えてきました。マーケティング、経営、コミュニケーション。拡張性の高い個性のある士業も増えています。各士業の業界団体も、なんとか世の中のため、国民のためと思って改革を進めてます。

士業って、何のために存在するか、各業法で決められているんです。その多くの表現を総括すると、こんな感じで書いてあります。

・国民の利便に資する

と。結局は、自分のためでもあるんですけれど、利他精神の強い人たちなんです。ですから、うまく使ってやってください。あなたが積極的になればなるほど、ポテンシャルを発揮します。そして、プロ士業を上手く活用すれば、あなたもきっと思うでしょう。

「士業はもっと評価されるべき」と。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 WORKtheMAGICON行政書士法人代表 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚

編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月27日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。