itakayuki/iStock

経営者をサポートする士業と呼ばれる専門家がいます。難関資格を保有する専門家として尊敬を集める一方、同じ資格保有者でも仕事内容や方針、そして能力も当然異なります。

「実力ある士業というのは使い方によっては本当に重宝する人材なので、プロ士業との上手な付き合い方をお伝えしたいと思います。」

そう語るのは士業向けの経営コンサルタントで自身も士業(特定行政書士)である横須賀輝尚氏。同氏の著書『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』から、再構成してお届けします。

個人的には、もっと報われてほしい存在

士業は実力も人間性も本当に様々で、「士業」と一つにくくるのが難しいほどです。ただ、どの士業にもいえるのが、基本的には真面目で、いわゆるお硬いイメージはそのとおりでもあり、勉強熱心な人種です(そうでない方もいますけど)。

ある種、資格に騙されてしまった人たちでもあります(苦笑)。私もそうなんですが、行政書士を取れば人生バラ色だと思ってました。国家資格さえ取ってしまえば、収入も高いだろうし、いろんな人から尊敬されるだろうと思ってましたし、多くの士業がそう考えて資格を取ったはずです。

それがまさか資格を取っただけでは仕事がくるはずもなく、自ら営業もしなければなんて……と書いてしまうと世間知らずという感じがしてしまいますが、ある種それだけの思い込みで何年も受験勉強に没頭できるのですから、ピュアな人種であるとも言えます。

そうやって難関試験をくぐり抜け、力を発揮して世の中に貢献したい。真面目にそういった社会貢献を考えている人もいますし、正義の弁護士よろしくお金に執着がない人も多数。純粋に人の役に立ちたいと思っている人も多いのです。