街頭演説では、支持者に向けたアピールで中身のない一方的なアジテーションが行われる。街頭演説会は、色々と危険になってくるのでこの際、廃止すべきである。

支持者は盛り上がるが、その他にとっては騒がしいイベントにしか感じられない。混雑で通行の邪魔だし、耳が痛いし、ビラは渡されても、書いている内容が薄っぺらい。政治は「お祭り」と言うけれど、まったくもってOECD20位の国らしい選挙活動だと思う。

頑張っている姿を見せることが重要なのだろうが、それは候補者陣営の論理でしかない。立ち止まって聞いてみても、聞いている側からしても、聞きにくいし、空虚なメッセージと中身のない内容が多く、他候補者と政策の方向性で違いすらわからなくなってしまう。主張をほんとうに伝えるのは、街頭でないほうが本当はいい。

その2:対話集会重視で徹底討論を可能に

対話重視の徹底討論会にすべきという理由は、我々は機会を奪われているからだ。街頭演説、個人演説会・・・・。主張や挨拶は多いが、ある意味「儀式」のようなものにとどまっている。一方的な主張が投げかけられ、それを聞いているだけのイベントが多くの有権者に意味があるのだろうか?

だからこそ、オープンな形でのプレゼンと質疑応答ができる「場」が必要であろう。DXを使用すれば、オンラインでもできるが、やはり生で感じたい人もいるのでハイブリッド型公開討論会がよいだろう。

メリットは3つ。第一に、質問と回答、再質問で対話が深めることができる。質問が曖昧にごまかした場合、再質問も可能とすることで、より議論が深まる。第二に、実質的な真剣勝負の受け答えで内容と姿勢で評価ができる

第三に、お互いの成長が可能になる。真剣勝負なので準備も必要だし、しっかり説明しなくてはいけないことはせつめいしなくてはいけない。

東京都知事選なら、地域別政策別に行うべきだ。へんな聴衆もたまにはでてくるがそういうへんな人に対しては、参加者が途中でブーイングしたり、ルールを守れない場合は退場してもらう。

それぞれの場所でルールを決め、スマホを使ってようになる、質問を受付、全公開の古オープンの双方向の徹底議論をする。もしくはプレゼンをさせて、それに質疑応答するのもいいだろう。夕方から開始して、延長自由のタウンミーティングをすればいいのだ。

その3:事前運動の解禁や戸別訪問は解禁

そのほか、公職選挙法で改正すべき点はある。

第一に、事前運動の禁止。選挙公示直前に、いきなり「選挙にでます!」っていっても、多くの人にとって知ってもらうには本当に大変である。まさに、既存有利の制度である。

公職選挙法では「選挙運動は、公示日(告示日)に立候補の届け出をしてから投票日の前日までに限りすることができます。それ以外の期間、たとえば、立候補届出前にする選挙運動は事前運動として禁止されて」となっている。この事前運動の解禁をしないと名前を浸透するのはほぼほぼ「無理ゲー」である。

第二に、戸別訪問も実際のところ、行われているのが現実だ。ルールを守られていない状態を放置していいのだろうか。選挙管理委員会、選挙制度審議会に問いたいものである。

アップデートされない政治活動

今のやり方が民主主義というのには疑問がある。選ばれる人と選び人の関係しかなく、対等ではない。本来は民主主義の主権者に向けて誠実に向き合うことが大事なのだ。ある意味、自分の疑問に答えてくれる機会を主権者は奪われている

結局、今のままでやっていたら、今のまま。政治家さんが国民の声を聞くことは、ほぼほぼない。それなりの専門家である筆者が普通にメールしても返事を来ることは稀だ(知っている人や本人に対して直接ルートがある場合ですら返事がこないこともある)。

政治家はアイドルではないし、僕ら私達の代理人にしか過ぎない、みなさんがもし代理人を選ぶときに、どのように選ぶのか?という簡単な話だ。冷静に話を聞き、質問していくのが普通だろう。

我々は大人として、社会をどうするのか、どうできるのか、それを考えて理性的な判断をすべきなのである。熱気で、あーだこーだとごまかされてしまう。もうそろそろ政治文化を変えていくべきだろう。日本社会を立て直すために。