現金払いよりもローンのほうが値引きが多くて得する?
ディーラーや大手ローン会社と提携している販売店で車を購入しようとしている場合、現金ではなくローンを選択したほうが値引きなどのサービスに融通が利き、反対に現金払いの場合は値引き等が渋くなる、と言われています。
これは、販売店が提携しているローン会社を客へ紹介し客がそのローン会社を利用することで、インセンティブやキックバックが入るなど販売店側への利益がある場合が多く、これで確保できた利益の一部を充当することで、値引きなどのサービスに対応しやすくなるためです。
そのため、現金で払うよりも販売店が提携しているローン会社のローンを利用して車を購入したほうが、値引きなどのサービスが入りやすいと言えます。
しかし、ほとんどの場合で値引き額よりもローンを利用することで発生する金利手数料のほうが高いため、支払う金額自体は結局のところ現金のほうが低くなります。
また、販売店が提携しているローン会社のローンではなく、客自身が別で申し込んだローンを利用する場合、販売店側への利益は現金で車を売ったのと変わらないため、値引きなどのサービスは現金で買ったときと同程度のものしか期待できません。
これも一見すると損なように見えますが、選んだローンによっては金利手数料が安く済むため、値引きなどのサービスとして浮くかもしれなかった費用よりも金利手数料が安くなった分のほうが大きくなり、最終的に支払った金額は安くなることも。
ただし、これらはあくまでも販売店が独自に行っているもので、昨今では値引きが一切ないという場合も珍しくありません。値引きにはあまり過度な期待を持たないほうが、購入の計画は立てやすいでしょう。
現金で支払うかローンを利用するか、またどのローンを使うかを決める判断材料としては、「値引きの有無」はそこまで重要視するべきではないと言えます。