- 面倒なイジり
最後は対応が面倒なイジりである。
イジり全体を否定するつもりはない。愛あるイジりは笑いを呼び、相手との親密性を高めてくれる。自分も楽しいイジられはむしろ好きな方で、遠慮ばかりして距離を取られるより、少しくらいグイグイ来て笑い合える人が好きなくらいだ。
大人になってからは減ったが、それでも時々対応が面倒に感じるイジり方をする人と遭遇することがある。一体、どんなイジりだと相手を不快にさせてしまうのか?それを一言でいうと距離感がおかしいと感じるイジり方だ。
たとえばはじめましての場で他の人が「この人はこんな素晴らしい仕事をしている人で~」と自分のことを紹介したら、「でもそんな素晴らしい人はこんな変な服を着ているよ」みたいに下げることをいう。また、知り合ったばかりの距離感なのに、その場を盛り上げようと張り切って容姿をネタに笑ったりするケースもある。これらはお互いの距離感を考えると、短時間でつめ過ぎなのである。
イジりが肯定される文脈は、お互いに信頼関係がありイジられる側がイジりを許容している場合に限る。自分も仲の良い相手とならなんとも思わない。しかし、まだ距離感が縮まっていない段階で自分を下げてくるイジりをしてくると相手を不快にさせてしまうだけである。
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盛り上がる会話は結構ハードルが高いので、個人的には無理にトーク術を磨くよりも「何を話すといけないか?」というリスクを理解した上で、むしろ傾聴力を磨くことに注力するべきだと思っている。人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいと思っている。雄弁に語るよりも、しっかりと傾聴できる人に需要がある。自分もリアルではあまり積極的に話すより、聞く側にまわるようにしている。
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政治
2024/07/15
相手を怒らせてしまう話し方の特徴
『アゴラ 言論プラットフォーム』より
2024年6月14日公開記事
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