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免許更新時に必要な視力
免許更新時の視力検査は?

免許更新時に必要な視力

免許更新時の視力検査と必要な視力は?メガネを忘れたときと不合格になったら?
(画像=@Hanasaki/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

自動車運転免許を所有していると、3年や5年のスパンで「免許更新」のタイミングがやってきます。免許更新の手続きを行う際、欠かせない項目となるのが「視力検査」です。

車を安全に運転するには目の視力が重要であり、厳密なチェックを行って運転する資格があるかを見極めているのです。

もし視力が基準を満たしていなければ、せっかく最寄りの免許センターへ行っても免許更新ができない可能性があります。

この項目では、免許更新時に必要な視力の基準をピックアップしました。時間や労力を無駄にする前にチェックして、視力が足りないと不安に感じたらメガネやコンタクトなどでの矯正、レーザー手術による視力回復など対策を試みてみましょう。

視力の基準

視力の基準は、「左右それぞれの目で見た視力」と「両目で見たときの視力」の2つが絡んで基準が決められています。

免許更新時の視力検査と必要な視力は?メガネを忘れたときと不合格になったら?
(画像=運転免許更新 視力の基準一覧、『MOBY』より引用)

参考:大阪府警察「免許の種類と視力等の基準」

左右それぞれの目で見た視力をチェックしてみると、普通免許であれば0.3以上、大型免許であれば0.5以上が確認できれば免許更新の基準に達しています。

一方、両目で見たときの視力も判定基準に考慮されており、普通免許であれば0.7以上、大型免許であれば0.8以上が達成条件です。

判定基準の優先順位は、左右それぞれの目で見た視力>両目で見たときの視力>備考(視野の角度など)と、条件が反映されて決められています。ただし、準中型・中型・大型免許は、左右それぞれの目で見た視力で片目0.5以下の判定となれば、その場で免許更新が却下されるため注意しなければなりません。

これらは、メガネ・コンタクトレンズなどを使った矯正での視力でも条件をクリアできれば免許の更新が可能。もし視力が足りていないと判断したら、事前にメガネやコンタクトレンズを作り、購入してから免許更新へ臨むのをおすすめします。

免許更新時の視力検査は?

免許更新時の視力検査と必要な視力は?メガネを忘れたときと不合格になったら?
(画像=@maroke/stock.adobe.com、『MOBY』より引用)

運転免許を更新する際の視力検査は、以下の7つの手順のうち3つ目の「適性検査」に当てはまり、周辺が仕切られた個室内で視力検査用の機械を使い、行われます。

  1. 申請書記入
  2. 証紙購入
  3. 適性検査
  4. 書類審査
  5. 写真撮影
  6. 講習受講
  7. 免許交付

視力検査で使われている機械は、一般的な健康診断や眼科などで使われているものとほぼ同じです。アルファベットの「C」に似た形状の「ランドルト環」というマークが表示され、切れ目がある向きを答える流れです。

本来、視力測定の機械は「上下左右」もしくは「左斜め上」などの斜め方向も含めて合計で8つの方向が表示できます。しかし、免許更新では斜め方向は使用されず、上下左右の4方向で判定され、簡易化されているのも特筆すべきかもしれません。

また、「C」をかたどった形状の物体は、小さくなったり大きくなったりと表示の大きさが変化します。「遠くのものがどれほど見えているか」のテストであり、0.1もしくは0.01ごとの単位でチェックされるのを押さえておきましょう。

色彩識別能力の検査が併せて実施される

適性検査は視力検査だけでなく、「色彩識別能力検査」も同時に行われます。

色彩識別能力検査は、信号機で使われている「赤・黄・青」の3色が正確に認識できるかチェックするのが特徴です。それぞれの色が識別できなければ免許交付の条件が満たせなくなっています。

深視力の検査も併せて実施される

また、一部の運転免許では、視力や色彩識別能力に加え、「深視力検査」も行われます。

深視力検査は視力検査と別に専用の機械を用意して実施されるのが特徴。

双眼鏡のように覗き込む方法で、目の前に現れた3本の棒のうち、中央に立っている棒を前後に動かして目の「遠近感」が正確かどうかをチェックしています。前後へ動いている中央の棒が、他の2本と同じ位置に立っていると感じたタイミングで判定用のスイッチを押し、誤差がどれほど出ているかを確かめています。

深視力検査は、以下の種類の免許が対象です。普通免許や原付免許では実施されていないのを押さえておくとよいでしょう。

  • 大型第二種免許
  • 中型第二種免許
  • 大型特殊第二種免許
  • 牽引第二種免許