日本のIT企業や金融機関の報酬レベルは低い

 三菱商事のボーナス額が目立つ背景には、日本企業の給与の低さがあるという。

「世界的な資本主義の潮流として、競争優位のカギが工場や店舗のような物的資産から、人のような無形資産へとシフトを始めています。しかし日本企業はそのトレンドを把握していながら、なかなか人への投資額を増やすことに踏み切れていません。アメリカの巨大IT企業や、ウォール街の一流金融機関と比較すれば、日本のIT企業や金融機関は人的資本経営を標榜しつつも、その報酬レベルは一桁低いのが現状です。

 その例外といえるのが総合商社です。人がビジネスを構築してきた歴史があり、その人に対する投資を増やすことに経営陣が何ら不安を感じない。その姿勢を日本企業はもっと見習うべきだと思います」

(文=Business Journal編集部、協力=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)

提供元・Business Journal

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