欧州5大リーグの2023-2024シーズン、大きく盛り上げたのはゴールシーンに間違いない。多くの熱狂を演出し、チームに大きな貢献をもたらしたエースストライカー、その最高峰である各リーグの得点王を振り返りたい。

【海外サッカーデータ】23-24シーズン日本人選手の先発数上位は?

4位タイ:ラウタロ・マルティネス  FW/インテル(伊)
24ゴール/出場33試合

 インテルで今年はキャプテンを任され、責任ものしかかっただろうが、9月30日のサレルニターナ戦ではアウェイにもかかわらず1試合4得点をマーク。セリエA通算100ゴールも記録し、インテルを3シーズンぶりの優勝に導いた。他を圧倒しぶっちぎったチームと同じく、マルティネス自身もユヴェントスのドゥシャン・ブラホビッチに8点差をつけるぶっちぎりの得点王に輝いた。

4位タイ:アルテム・ドフビク  FW/ジローナ(西)
24ゴール/出場36試合

 ウクライナのクラブチームから移籍初年度となった今シーズンは、彼のキャリアにおいて重要なターニングポイントとなった。開幕戦となるレアル・ソシエダ戦でゴールを決めると、勢いに乗り得点を積み重ね、12月には月間最優秀選手賞、そして、ビジャレアルのアレクサンダー・セルロートを1点差で振り切り得点王に輝いた。特にバルセロナ戦では相性の良さを発揮し、12月10日のアウェイ戦では先制のゴールを決め、5月4日のホーム戦でも同点ゴール。共に勝利に貢献する貴重なゴールとなった。

2位タイ:アーリング・ハーランド  FW/マンチェスター・シティ(英)
27ゴール/出場31試合

 負傷欠場も多く順調さを書いた今シーズン。昨シーズンの36ゴールには届かなかったが、それでも27ゴールを挙げ、史上5人目となる2年連続の得点王に輝き、マンチェスター・シティのプレミアリーグ史上初となる4連覇に大きく貢献した。ちなみに、CLでも6ゴールし得点王ランキングで3位タイに入る活躍を見せた。

2位タイ:キリアン・エムバペ  FW/パリ・サンジェルマン(仏)
27ゴール/出場29試合

 フランスの強豪パリ・サンジェルマンのエースストライカーとして、2位のジョナサン・デービッド(リール)に8点差をつける圧勝で得点王に輝いた。出場29試合中17試合でゴールを生み出し、8月26日のRランス戦から9月15日のニース戦まで3試合連続で2ゴールを放つなど、驚異的なスピードとドリブルスキルでコンスタントに得点を重ね、彼の活躍によってチームを優勝に導いた。ちなみに、CLでも8ゴールと量産しハリー・ケーンと並び得点王になっている。2024-2025シーズンからはスペインの名門レアル・マドリードに移籍する。新天地での活躍も楽しみだ。

1位:ハリー・ケーン  FW/バイエルン・ミュンヘン(独)
36ゴール/出場32試合

 長年所属したトッテナム・ホットスパーを離れ、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに移籍したハリー・ケーンは、ブンデスリーガに舞台を移しても得点を積み重ねた。ブレーメンとのリーグ開幕戦から早くも1ゴール1アシストを決めると、9月23日のボーフム戦、10月28日のダルムシュタット戦、そして11月4日の宿敵ドルトムント戦でもハットトリックを決める。シーズン中に決めた36ゴールは、他リーグ得点王と比べても抜けた数字で、彼の類まれなるゴールセンスを如実に表したと言える。ちなみに、CLでも8ゴールと量産しキリアン・エムバペと並び得点王になっている。

【UEFAチャンピオンズリーグ速報】レアル・マドリードが15度目の優勝

 2023-2024シーズンも、多くのストライカーがゴール前のパフォーマンスで世界を熱狂させてきた。ここに紹介した5人が所属するチームは、優勝3つ、3位が2つ。チームスポーツであるものの、1人の活躍がチームを優勝、もしくはシーズン最高位まで押し上げる原動力になることが今年も証明されたと言って良いだろう。来シーズンも、欧州各リーグの得点王争いに注目していきたい。

(SDAA編集部)