施設経営の改善やサービス向上にも活用

同システムの導入は、単に監視員の人手不足を解決するだけでなく、施設の運営をDXして業務効率を向上することにもつなげられる。たとえば、利用状況のデータを分析することによって、適切な人員配置の判断などをたすけるほか、エネルギー効率の向上やサービス改善に役立てることができる。なおプール数やサイズに関係なく管理できるという。

既存カメラ利用可能でイニシャルコストも低減

同システムは、既存のカメラ設備や一般的なカメラで利用できることから、初期コストも低減。サブスクリプションで提供され、プールのサイズによって価格が異なる。

imageCredit:SAFE SWIM

2025年度には日本にも進出か

同社は、2025年には日本、そしてアメリカへの進出も計画している。

InnoVEX ピッチコンテストではNVIDIA Award、Okinawa Innovation Awardの2つの賞を受賞。特に会場でのプレゼンテーションでは、いかにOkinawa Innovation Awardがふさわしいのかとして「日本では全体の80%の学校にスイミングプールがある」「90%のプールがライフガードの人不足を抱えている」などのデータをもってアピールしていた。Okinawa Innovation Awardの協賛であるリゾテックエキスポもリゾートホテルなどとの親和性を考慮し、それに応えた形で選出している。

今年もいよいよ夏本番を迎えようとしており、水辺が賑わう季節がやってくる。AIを活用した監視ソリューションが今後各国でさらに広がることで事故を防ぎ、子どもから大人までより多くの人が安全に水泳を楽しめるようになることを期待したい。

(文・亀川将寛)