■「少子化の象徴」と絶望する人も…

左奥のスペースには申し訳程度にベンチが設置されているものの、フェンスに書かれた多数の禁則事項と比較すると、なんとも寂しい光景である。「これが公園だ! 文句あっか!」という、ストロングな意志の賜物かもしれないが…。

件のポストは投稿から数日で9,000件以上のリポストを記録し、他のXユーザーからは「禁則事項多すぎるし、マジで何して良いか分からん」「砂場もなければ水道もない、トイレもない。一体誰が何をする公園なんだ…」「座ることしかできなさそう」「これもう、少子化の象徴だろ」など、戸惑いの声が多数寄せられていた。

日本一強気な公園、看板とのギャップに目を疑う 「少子化の象徴」と嘆きの声も…
(画像=『Sirabee』より引用)

ポスト投稿主・くぅさんに話を聞いたところ、こちらは小金井市内の某所にて遭遇した公園であると判明。

発見時の様子について、くぅさんは「小金井公園という大きな公園に向かっていた途中、あまりに殺風景な空間が見えたので立ち寄ってみました」「公園から遊具が減っているとは聞いていましたが、ここまでなにも無くなったら公園と言えるのか分からなくなってしまうな…と感じました」と振り返っている。

そこで今回は、こちらの公園(?)の詳細をめぐり、同公園の施設社、ならびに小金井市に話を聞いてみることに。すると、知られざる「公園の正体」が明らかになったのだ…。

■現地で「公園名」すら発見できず…

10月某日、記者が話題の公園(?)へ向かうと、画像で見るよりもさらに殺風景な印象を受けた。公園名の表記も一切見当たらず、本当にここは公園なのか…? という思いがよりいっそう強まったのだ。

日本一強気な公園、看板とのギャップに目を疑う 「少子化の象徴」と嘆きの声も…
(画像=『Sirabee』より引用)

フェンスに取り付けられたプレートを見ると「大和ハウス工業株式会社」の名前が確認できたため、同社の担当者に詳しい話を聞いてみる。

すると、周辺の賃貸住宅、駐車場ならびに公園は同社が開発し、賃貸住宅と駐車場は同社が管理しているが、公園に関してはあくまで「施工業者」の立ち位置であり、同公園は個人が所有するものと判明したのだ。なお、開発の際は「小金井市の街づくり条例」に則って施工を行なったという。

そこで続いては、小金井市の「環境政策課緑と公園係」に話を聞くことに。