
谷川岳は群馬と新潟の県境にある三国山脈の山です。
年間4万人以上の登山客が訪れる人気の山なのですが、実は「世界一危険な山」と言われているのです。
では、谷川岳の何が世界一危険なのでしょうか?ここでは、そんな谷川岳の秘密に迫っていきたいと思います。
目次
・谷川岳とは
・谷川岳は絶景で人気の山
・日本三大急登にも選ばれる急峻な山
・なんで谷川岳が世界で一番危険なの?
・谷川岳は世界一死者の多い山
・谷川岳で事故が多い理由
・尊い命を守るために制定された「群馬県谷川岳遭難防止条例」
・まとめ
谷川岳とは

谷川岳は群馬県と新潟県の県境にある三国山脈で、「日本百名山」の1つでもあります。
山頂部は標高1,963mのトマの耳、標高1,977mのオキの耳の2峰に分かれています。初級者から上級者まで変化に富む登山コースがあり、年間4万人以上の登山者が訪れる人気の山です。
谷川岳は絶景で人気の山
谷川岳から望む景色はまさに絶景です。高山植物の楽園と言われている谷川岳は、四季折々の景色を楽しむことができます。
夏場にはエーデルワイスにユキワリソウ、ミズバショウやクルマユリなどの花が咲きますが、東側の谷には夏場でも雪が残っている特殊な地形をしています。
そして折り重なる山々の稜線や遠近のグラデーションは、本当に美しいです。標高2,000mとは思えないほどの雄大さを感じることができるでしょう。
日本三大急登にも選ばれる急峻な山
谷川岳は美しい風景を見せてくれる一方、「日本三大急登」にも選ばれています。
日本三大急登の山はいずれも「標高差が大きく」、「斜度が急」になっています。「斜度がきつくて登るのがつらい…」と多くの登山者をうならせる厳しい尾根をした山々なのです。
特に谷川岳の西黒尾根は、登り出してからすぐに始まる急登が特徴です。
登山起点となる谷川岳ロープウェイと谷川岳頂上の標高差は1,195mにもなります。西黒尾根登山口は標高757mにあり、コースの途中にはほぼ垂直のような鎖場もあるので、気を付けなければなりません。