ウィキペディアを利用していると、時々画面上部に寄付を求めるメッセージが表示されることがあります。「無料の百科事典なのに、なぜ寄付が必要なの?」「寄付すると何が変わるの?」といった疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、意外と知られていないウィキペディアが寄付を催促してくる理由と「実際に寄付するとどうなるのか」を解説します。

結論から言えば、寄付をすると「非常に熱く、心のこもったお礼のメール」が届き、翌年の同時期くらいにも寄付の催促が来るようになります(※寄付額は減額可能です)。

ウィキペディアが寄付を催促してくる理由は?

ウィキペディアは世界で最も閲覧されているウェブサイトの1つですが、非営利組織によって運営されています。広告収入や購読料に頼らず、ユーザーデータの販売も行わないため、寄付が主要な資金源となっています。

意外と知らないウィキペディアが寄付を催促する理由と「寄付するとどうなるのか」
(画像=『オトナライフ』より 引用)

寄付金は、サーバーの維持管理、技術インフラの整備、人件費など、ウィキペディアの運営に不可欠なさまざまな用途に使用されています。

ウィキペディアに寄付をすると具体的にどうなるの?

ウィキペディアには300円からの寄付が可能です。寄付するとお礼画面が表示され、非常に熱く、心のこもったお礼のメールが送られてきます。

意外と知らないウィキペディアが寄付を催促する理由と「寄付するとどうなるのか」
(画像=『オトナライフ』より 引用)

ウィキペディアに寄付をする方は、少なからずウィキペディアの集合知的な百科事典のコンセプトに共鳴していることが多いのではないでしょうか。そうした方がこのメッセージを読むと、少なからず心を動かされると思います。

300円から単発での寄付が可能なので、もし興味があれば一度は寄付をしてみるのがおすすめです。

そうして実際に寄付をすると、翌年の同時期くらいにもウィキペディアから再度の寄付を求めるメールが送られてくるようになります。

定期的な寄付の依頼が来ることを意味しますが、四六時中寄付依頼が来るわけではないので、ウィキペディアの理念に共鳴している方にとってはさほどのしつこさを感じるものではないでしょう。

ウィキペディアの寄付の催促には批判の声も大きい

ウィキペディアの定期的な大規模な寄付キャンペーンに対して、ネット上では批判の声が上がることがあります。

特に、記事の可読性を損なうほど大きく表示される寄付バナーに違和感を覚える人もいます。

運営元のウィキメディア財団は財務情報を公開していますが、支出が年々増加しているという指摘もあります。

このため、寄付の呼びかけが過剰ではないかという意見も出ています。

ウィキペディアの理念には賛同しつつも、寄付の方法や使途に疑問を感じる場合は、ウィキメディア財団の公開財務資料を精査した上で寄付を判断するのが良いでしょう。
一度寄付したからといって、毎年続ける必要はありません。また、「全面的には賛同できないが、少額なら寄付してもよい」と考える場合は、減額して寄付することも可能です。