沈黙は悪いことではない
ある程度話して「この話はちょっとむずかしいかな」とか「ちょっと一気に話しすぎたな」と思ったら、話すのをあえていったん止める。そうして少し間をあけて、再び話をはじめるのです。そうすると文章でいう句読点と同じ効果を発揮することができます。話を聞く側に、こちらの話を理解・消化する時間を作ってあげるということです。
多くの人が誤解していると私が感じるのが、沈黙や「間」が良くないものと思い込んでいることです。話をする時、合間に「え〜」とか「あ〜」とか言う人がいますよね。単純に癖になっているということもあるのでしょうが、こういう人たちは沈黙することが良くないことだと思っているのではないでしょうか。
しかし先ほども書きましたが、沈黙は決して悪いことではありません。むしろ話を聞く側には、話を腹落ちさせて理解するために役立つ時間なのです。
沈黙や「間」は悪いものではない。この前提に立ってセミナーで話をしてみてください。沈黙の時間が長くなりそうだなと感じたら「少し考えるので待ってくださいね」と正直に言えばいいのです。
そう言えば受講者側も待ってくれます。全く問題ありません。「間」を上手に使いこなして受講者にわかりやすく話すように、心がけましょう。
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滝川 徹(時短コンサルタント) 1982年東京生まれ。Yahoo!ニュース・アゴラで執筆記事が多数掲載される現役会社員・時短コンサルタント。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけにタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版社)』他。
■セミナーや講座で時間目一杯話をしてはいけない理由(滝川徹 時短コンサルタント) ■本業があるからこそ好きなことができる(滝川徹 時短コンサルタント) ■副業・セミナー講師が未経験でも有料講座を開催すべき理由(滝川徹 時短コンサルタント) ■セミナー集客の鍵は講師の実績よりも「企画」(滝川徹 時短コンサルタント) ■セミナーの集客は受講料が高いほうが簡単な理由(滝川徹 時短コンサルタント)
編集部より:この記事は「シェアーズカフェ・オンライン」2024年6月26日のエントリーより転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はシェアーズカフェ・オンラインをご覧ください。