「ドラゴンのようなオーロラ写真」も!ファイナリスト後半
最終選考に残った作品には、まだまだ魅力的なものがたくさんあります。
特に私たちの目を引くのは、「ドラゴンのようなオーロラ」を捉えた「オーロラ・ドラゴン」かもしれません。
Arctic Dragon
写真家Carina Letelier Baeza氏による「Arctic Dragon」です。
写真が撮られた場所は、アイスランドの「アークティック・ヘンジ」です。
アークティック・ヘンジはアイスランドの神話をモチーフに、ストーン・ヘンジを真似て建設された現代のモニュメントですが、ロケーションと相まって非常に神秘的な場所です。
積み上げられた石がなんとも言えない独特な雰囲気を作り出していますが、写真が撮られた夜は、一層神秘的な場所となりました。
磁気嵐によって、巨大なドラゴンのような形をしたオーロラが現れたのです。
これにより、「アークティック・ヘンジの上で翼を広げるドラゴン」という完璧な構図が得られました。
Gigantic Solar Prominence in Motion
写真家Miguel Claro氏によるポルトガルでの作品「Gigantic Solar Prominence in Motion」です。
これは太陽の紅炎(プロミネンスとも言う)のタイムラプスから切り取った静止画像です。
Miguel Claro氏によると、「約248枚の画像をタイムラプスで撮影することに成功し、そのうちの1枚を選別した」ようです。
太陽の表面における動きや爆発がきれいに写し出されていますね。
Serpentine
写真家Paul Haworth氏による「Serpentine」です。
彼は2023年4月の新月に、イギリスのスネッティシャムビーチに向かいました。
そこは広大な干潟があることで有名な場所であり、多くの渡り鳥も集まります。
そんな場所には、第二次世界大戦中に利用された大きな桟橋(さんばし:船を横付けする構築物)の残骸があり、今回の被写体として選ばれました。
ちなみに、その上の星空を撮影する間は、渡り鳥たちの声がずっと聞こえていたようです。
ここまでで、最終選考に残った作品をいくつか紹介してきました。
そして他にも魅力的な作品が選ばれており、9月12日にはその中から総合優勝が決まります。
ぜひ、最終候補のリストを確認し、誰の作品が優勝するのか予想してみてください。
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参考文献
The 2024 Astronomy Photographer of the Year shortlist
https://newatlas.com/photography/astronomy-photographer-year-2024/
Astronomy Photographer of the Year shortlist revealed
https://www.rmg.co.uk/whats-on/astronomy-photographer-year/galleries/shortlist-2024
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
ナゾロジー 編集部