知事選に56人も立候補する現象について「開かれた社会」「多様化社会」「売名行為」「NHK党に利用された」など言いようはいくらでも思い浮かびます。小池知事が当選直後にも述べていましたが、ある意味、極めて異例、いや私は異様かつ異質だったといいたいところです。そして衆議院補選の際に話題になった激しいヤジによる選挙妨害は今回も留まるところがありませんでした。ヤジを飛ばしているのが都民なのか、無関係者なのかもわからない状態で選挙の品格が問われたとも言えたのではないでしょうか?

小池氏の当選は当初から本命中の本命でしたのでなんら驚きもありません。選挙戦半ばで石丸氏が蓮舫氏を上回るかも、とこのブログで述べたのですが、その通りになりました。

得票数は小池氏292万票、石丸氏166万票、蓮舫氏128万票、田母神氏27万票の順でした。私は選挙前、小池氏は前回の360万票から落とすも300-320万票、蓮舫氏は頑張っても150万票程度と想像していたのですが石丸氏の票が無党派層の4割を取った点でかく乱要素になったと思います。

さて、小池氏についてコメントしてもしょうがないので蓮舫氏と石丸氏について少し述べてみたいと思います。

蓮舫氏ですが、私はずばり、もう政治家を辞めた方がいいのではないかと思っています。本人は政治家生活が長くベテラン意識が高いのですが、申し訳ないですが、性格に合わないと思います。政党の中の一議員としては国会などで舌鋒鋭く厳しい質問をすることで、押しの強さを見せつけたものの自分で何かを作り出す実務をほとんどやっていないことが露呈した、これが蓮舫氏の敗因だと思います。

立憲民主党HPより

つまり選挙演説でも滑ってしまって都民のハートをつかむどころか選挙戦半ばからはメディアの露出度も極端に落ちてしまいました。理由は「7つの改革」といっても中身がほとんどなかったし、微に入り細に入りの話を大げさに取り上げただけでした。組織票があって128万票とは申し訳ないですが、実態は100万票を下回る水準だと考えてよいでしょう。