今回の東京都都知事選。東京一極集中問題が話題にもなりません。石丸伸二さんが「多極分散」を言うくらいで、議論は盛り上がらないのです。都民にとってもそんなに関心がないどころか、自分たちの快適さが失われるのであまりしたがらない。
他方、神宮外苑地区の問題の世論が沸騰しているものの、いちょう並木の問題でしかありません。問題の多い「過密都市東京」を加速する都市再開発について考えていきます。
(前回:都民の実感はどうなのか?:EBPMで見る都知事選政策検証②)
問題の多い過密都市東京明治維新で正式に東京が首都になってから、150年以上。当時とは各県の人口比も大きく変貌しました。
東京圏の過密度合いを事実で振り返ってみると、令和4年度の三大都市圏における平均混雑率で東京圏は123%で少しは改善されたかもしれませんが、ストレスフルな極度の緊張状態の通勤や繁華街での対応を迫られています。
最近では「観光公害(オーバーツーリズム)」でキャリーバックを抱えた外国人観光客の急増で、住民のストレス・健康負担は相当のモノであるでしょう。そのほかのデータを含めて筆者が「一極集中インデックス」としてまとめると以下になります。