サラリーマンのままリスクテイク

サラリーマンの労働力を投資でたとえると債券という話をしてきた。しかし、実は債券投資以外も選べる。それが起業独立である。

もちろんいい話ばかりではなく、リスクも伴うが独立はリターンも期待できる。これはたとえるとFXや株式IPOみたいなものである。事業売却で数億円を手にする人もいる。

サラリーマンという安定を取りつつ、攻める投資も可能なユニークな例もある。

「Forbes(フォーブス)」誌による2023年の世界の長者番付の上位10人を見るとほとんどがオーナー経営者ばかりである。しかし、第10位にランクインしているのは「サラリーマン」のスティーブ・バルマー氏だ。同氏は会社の株の力で世界一お金を持っているサラリーマンになった。

また、似たようなものにベンチャー企業のストックオプションがある。IPOを目指すベンチャーに転職してチャンスを掴んだ人もいる。サラリーマンという債券投資をしながら、株式IPOのメリットも両取りできるのだ。

最近だとサラリーマン副業があるだろう。本業のサラリーマンでは安定的に給料を受け取りながら、かたわらの副業で夢見てビジネスを頑張るというスタイルだ。筆者のようにサラリーマンをやりながら週末起業して、後者が安定したタイミングで脱サラするといういいとこ取りもあるだろう。

サラリーマンは債券だ。できるだけ収益率の高い勤務先を選び、資産運用や副業では適度にリスクを取って安定とリターンのいいとこ取りを狙いたいものである。

 

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