「ケイスケ・マツシマ」でランチ。

松嶋啓介くんとは、25年来の知り合い。02年にニースに「ケイズ・パッション」をオープンしてから、時々寄ってる。最初の頃の料理、今もよく覚えてる。初期のシグニチャーだった牛肉ミルフイユや、春夏に来ると必ず食べてた仔牛背肉塊&ニョッキ、ウニ&ポティマロンとかブラッドオレンジサラダとかも懐かしいな。ビストロのパニスやプティファルシ、サーディンフライも大好きだった。お鮨屋さんもよかったね。

ニース来るたびにちょこちょこ会ってはいたけれど、「ケイスケ・マツシマ」にくるの、かなり久しぶり。ここではどうしても「ラ・メランダ」を優先しちゃうので。20年以上前にこの名店の存在を教えてくれたの、啓介くんだったな、確か。

独立当初は、Kei’s Passionという名前だった懐かしいポスターが飾られてる

タパスバーオープンしてこれ食べさせてほしい、と思うおいしさの、しめ鯖チップス、パニス、揚げトマトパン、グリーンピースヴルーテのアミューズに続き、春爛漫なご飯。イタリアの白アスパラガスは、かるーくポシェしてシャキシャキでみずみずしい仕上がり。ヴァンジョーヌ風味のモリーユと、ふんわりフォアグラエミュルジョン(啓介くんはフォアグラの名産地で修業してる)を添えて。

同じくイタリアで育った緑アスパラガスは、ジューシーで風味豊か。白も緑も、食感きっちり楽しめるルセットがいい。アスパラガス&ワサビ風味のリゾットとともに、食べるたびに口元綻んじゃう。

おやつは、南仏きってのいちご名産地カロスで育ったすてきにおいしいいちごちゃん。ルーバーブと合わせたタルトレット&ヴァニラアイスクリーム。そして、上品な甘味の餡と合わせたいちご大福。どちらも、いちごの魅力を大切にしていて素敵。そして、贅沢極まりないカロスいちごソルベ、たまらない。