この気球ビジネスはカッパドキアの大きな観光資源です。
1つの気球に24人乗ったとして、1日に4,000人近い人が乗船することになります。料金が1人2万円としても1日だけで8000万円。風が強くて欠航する日を考慮しても年間200億円近いビッグビジネスです。
運送用のトラックなどを含めた熱気球の設備は1億円以上と聞きました。また集客や当日の運営などを考えれば、個人が適当に始められるビジネスではありません。
かなりしっかりとした運営主体があると考えるのが自然です。しかも、風が強いと政府から許可が出なくなる安全管理がされています。
アメリカのデータによれば飛行機で死亡する確率は、自動車による死亡リスクは2000倍近くといわれます。
熱気球も以前エジプトで事故があり日本人が犠牲になった記憶から危険だと思い込んでいる人がいますが、実はリスクは飛行機以下です。
調べてみるとトルコの熱気球の事故は直近では10年前に着陸時に2人が死亡した事故があるようです。
「認知バイアス」と呼ばれる思い込みで、素晴らしい経験を知らないまま人生を終えるのはとても勿体ないことです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。