少しニッチなもうかる職業が、馬の調教師だ。実は、調教師の仕事は年収が高く、平均で600万~1,000万円といわれている。

調教師とは、厩舎を運営しながら馬主から預かった競走馬を育成・管理してレースに出走できる状態にする仕事。

JRAに所属している調教師になると、平均年収は1,200万円。有名な調教師ともなると、年収はその数倍になる。ただ馬を世話するだけでなく、「勝てる馬」に育てなければならないので、非常にシビアな職業といえそうだ。

しかしながら、馬が勝ったとき賞金の10%を受け取れる調教師の仕事には夢とロマンがあるだろう。調教した馬が有馬記念で勝てば、およそ2分の間に5000万円が手に入るのだ。
※競馬場 芝2000mの標準タイムを参考にしています

【番外編】平均年収1000万円超えの職業の代表格

高収入といえば浮かぶ代表格は、士業など社会的地位の高い仕事だろう。

高収入の定番ともいえる職種をピックアップした。

航空機操縦士

いわゆるパイロット。平均年収(きまって支給する現金給与額)は1380.5万円。

数百人もの乗客や高額な貨物を安全に目的地に送り届けるという大きな責任を負うため、その分報酬も高いと考えられる。

医師

「医師=お金持ち」というイメージは定着している。医師の平均年収は1090.7万円。医師の年収は勤務先、勤務医か開業医かで大きく異なる。

基本的には勤務医より開業医のほうが高い。 また診療科でも異なるようだ。脳神経外科、産科・婦人科、外科が高く、眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科や精神科はあまり高くない傾向にある。

大学教授

こちらも大学や年齢、専攻により大きく異なる。平均値は666.3万円と高くはないが、大学によっては研究成果に応じて給与が変動するシステムを取り入れている。

具体例として、東京大学の場合、教授職の年間給与額は約860万円~約1,950万円とかなり幅がある。専門職らしく「腕が良ければそれなりに報酬は受け取れる」という傾向が見て取れるだろう。
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査)

AIエンジニア

昨今、高年収の職業として注目が集まっているのが「AIエンジニア」だ。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によれば、平均年収は534万円となっている。

ただし、AI分野はこれからさらに発展が期待されているので、エリアや会社によっては1,000万円を超える可能性もあるだろう。とくに半導体分野はチャットGPTブームで注目されている。

自分に合った職種を見つけて年収アップを目指そう

「年収が高い職種につくこと」を目的とするのはいささか早計といえる。

とはいえ自分に合う自分に合う仕事・仕事仲間を選べば自然と年収アップのチャンスに恵まれるものだ。

今就いている仕事が世の中の全てではない。自分に適した仕事ができる環境を整えれば、年収1000万円も夢ではないはずだ。

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文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。