今回の都知事選、読者に判断材料を提供しようと考えています。筆者の専門であるEBPMの観点から見ていきます。
都政改革本部の公表資料「2020改革~これまでの取組成果~」からその課題を見出し、実績を示されていますが、2024年度の改革成果は明らかになってません。いろいろやってはいるけど、全体的に結局何だったのだろうか。都民にはわかりづらいものです。政治家さんがどうしても自分の業績をよく見せたいと思って行動します。
行動特性として、
成功しているところだけを限定して数字を見せる 指標の数字の目標達成度はなるだけ避ける(そもそもできそうなものだけを目標にしていた上に!)という傾向があります。
具体的にいうと、
できたことをアピールする 7つの「ゼロ」については、なんとなくごまかすという感じです。
よく見せる行動、政治家さんも人の子なので、仕方ないのかもしれません。
しかし、最近は「EBPM」(Evidenced Based Policy Making)が言われています。根拠に基づく政策形成ということです。なので、社会はどうなっているか?政策の影響がどれくらいか?政策がうまくいっているのか?多面的に考える必要があります。
何回かに分けて、客観的に見ていきましょう。