前年比800%の急成長、1000万ドルを調達
顧客も目覚ましい効果を実感している。臨床試験にかかる予算の精度が40%向上し、会計業務にかかる時間も75%削減。Auxiliusのソフト導入後60日以内に顧客の80%が業者の請求ミスに気づき、100万ドル近い過剰請求を防ぐことができたという。
また、CTFMは既存のツールやワークフローと簡単に統合することもできる。
現時点で50社以上の顧客を持つAuxiliusの業績は好調で、2023年には年間経常収益が前年比800%で伸びている。投資家の期待も高く、6月11日に1000万ドルの資金調達に成功したばかり。資金調達を主導したSignalFire社のLisa Liu氏は、Auxiliusの影響力の波及は単なる効率改善にとどまらないとしている。「臨床研究開発費用の管理方法を根本的に変革する可能性を秘めている。バイオテクノロジーや製薬企業が効果的に資源を配分できることで、医療技術躍進のイノベーションを加速してくれるものだ」と述べた。
AuxiliusのCEOであるWeisman氏は、資金調達発表に際し「当社の急成長は、わたしたちがバイオ製薬企業に不可欠なツールとしての地位を確立した証左だ。今後もイノベーションへの投資を続け、自ら創り出している市場でさらなる成長を目指す」とコメントしている。
(文・里しんご)