3月に受けた定期健康診断では体調良好とされたバイデン大統領。睡眠時無呼吸症候群の症状も安定しているとのことだった。約1年前に、睡眠時無呼吸症候群の治療のためCPAP装置を使用していることがニュースになっていたのだ。
NCOA(National Council on Aging)の最新レポートでは、アメリカの成人の約3900万人が睡眠時無呼吸症候群を患い、うち3300万人がCPAP装置を使用しているという。過去10年で小型化と進化が進んだCPAP装置だが、その3分の1の低価格で高い効果を謳うスマート枕がクラウドファンディングサイトIndiegogoに登場している。
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Image Credits:Indiegogo
スマート枕市場の成長率と背景にある需要
スマートピローは睡眠の質を高め、ユーザーの健康状態を向上させるべく、さまざまな機能や技術が搭載されている。モニタリングやデータ収集を行うセンサーやスピーカーを内蔵したもの、Bluetoothに接続できる製品も。枕から流れる音楽やホワイトノイズ、瞑想コンテンツを聞きながら入眠できる。好みに合わせて硬さ・高さ・温度調節が可能な枕も。
Business Research Insightsによると、2020年に1億6160万米ドルだった世界のスマート枕の市場規模は、2031年末までに46.1%のCAGRで拡大を続けるという。また、Data Bridge Market Researchの報告では、今後CAGR30.8%で成長し2030年には107億4654万米ドルに達するとの見込みだ。
こうした成長率の背景にあるのは、世界的な需要の高さだろう。上述のNCOAのレポートでは、世界中で9億3600万人の成人が軽度から重度の睡眠時無呼吸症候群であると推定している。日本の患者数は潜在的なケースを含めて900万人とされる(2019年報告)が、適切な治療を受けている人は1割にも満たない状況だ。
SwingNeck Pillowは日本企業開発のAI搭載スマート枕
現在プロジェクトを実施中のAI搭載「SwingNeck Pillow」は、特許取得済みのいびき検知・防止技術を搭載したもの。睡眠中の呼吸音をリアルタイムで分析し、いびきを検知するとスウィングプレート部分が自動的に動き出し、やさしい揺れで首の角度を変えてくれる。
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Image Credits:Indiegogo
また、専用のSwingNeckアプリが睡眠の状態を毎日精密にモニタリング、デイリーレポートを作成。ユーザーそれぞれにパーソナライズされた分析が提供されるので、戦略的に睡眠の質を改善できる。
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Image Credits:Indiegogo
類似の日本製品としては、2022年に登場したAI搭載スマート枕「 ZEREMA」がある。Makuakeで実施されたプロジェクトについて、Techableでも紹介した製品だ。
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Image Credits:BP株式会社