温暖化については今後、更に加速度的な悪化を見込んでいます。気象について知識的に明るいわけではないのですが、いわゆる砂漠化は世界規模で進んでいくはずで、一部の地域だけが救われるとみています。その中で日本は世界でも有数の環境保持ができる国だとみています。日本の場合は北海道から沖縄までまんべんなく雨や雪が降り、四季を維持しています。(最近は秋と春が短くなったとは思いますが。)特に水が豊富である点は世界がうらやむ国であると思います。

個人的には都市開発において緑地面積を大幅に増やすことと建物の屋上緑化とその維持を義務化させルール作りが欲しいところです。以前、日本を代表する住宅メーカーの東京本社にお邪魔したところ、窓から見える屋上緑化部分が全部枯れていて誰も管理してない状態でした。住宅メーカーとして最低だと思ったのは私だけではないでしょう。

あと、冷房の使用は建物内を冷やす一方、室外機を通じてより温めるとすれば地域全体の温度管理を考えれば相対効果はゼロとも言えないでしょうか?本質的に冷やすという意味では地下室がベストです。

日本は地下を掘るコストが地上の2倍ぐらいかかることもあり、地下開発は思った以上に進んでいません。例えば地下鉄のコンコースなどを拡幅し、そこに地下のショッピングモールを設けるなどして地上との隔離化をするのも手でしょう。名古屋の地下街は有名ですが、東京は十分ではありません。池袋西口とか新宿のプロムナード、八重洲地下街などしかなく、規模も含め非常に限れていると思います。

地球温暖化対策は必要です。それを攻めの一手だとすれば、守りの一手も必要なのです。どう守るか、私は地下に潜るのは対策としてはありだと思います。不動産の仕事をしていて思うことが一つあります。それはアパートの一階窓には防火シャッターがついているのですが、自分のところを含め、多くのアパート一階の防火シャッターは「開かずのシャッター」と化しているのです。つまり住民は外の明かりを求めていないのではないか、という気すらします。精神衛生的には良くないのですが、シャッターが日差しを遮るという考え方もあったのかもしれません。

今までとは一線を画した案が待たれるところです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年7月1日の記事より転載させていただきました。