1. 日本の相手国別対外直接投資シェア

    単年だけだとアップダウンしてしまいますので、2014年から2023年の10年間の合計額で見た場合の、対外直接投資のシェアを見てみましょう。

    図2 対外直接投資 シェア 日本財務省 国際収支状況 より

    図2が日本の対外直接投資の相手国別シェアです。

    アメリカが31%で約3分の1ですね。日本企業のアメリカとの結びつきの強さが良くわかります。

    意外にも、中国が5%とイギリスの9%を下回り、それほど大きなシェアではありませんね。

    欧州ではオランダやスイスが上位に入ります。

    アジア・大洋州ではオーストラリア、シンガポール、タイ、インドネシアが上位に入りますね。

  2. 日本の相手国別対内直接投資

    次に、相手国別の対内直接投資について見てみましょう。

    図3 対内直接投資 日本財務省 国際収支状況 より

    図3が日本への対内直接投資の相手国別推移です。

    やはりアメリカの規模が大きいですが、対外直接投資ほどではありませんね。対外直接投資では4~10兆円でしたが、対内直接投資では1兆円前後です。

    相対的にイギリスやシンガポールの規模が大きくなっています。

    2023年はシンガポールがアメリカを抜いています。

    ドイツや中国はかなり少ないようです。

  3. 日本の相手国別対内直接投資シェア

    続いて、10年間の対内直接投資シェアについても見てみましょう。

    図4 対内直接投資 シェア 日本財務省 国際収支状況 より

    図4が相手国別の対内直接投資(10年間合計値)シェアです。

    やはりアメリカの存在感が大きく28%を占めます。続いて、イギリス15%、シンガポール15%となっています。

    以外にもフランスが7%と上位に入っているのが印象的です。