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  1. 日本の相手国別対外直接投資

    前回は、日本の直接投資についてご紹介しました。

    日本から海外への対外直接投資は拡大傾向が続いていて、近年では収益の再投資が多いようです。

    一方海外から日本への対内直接投資は増えてはいますが、対外直接投資と比べるとまだ規模は小さいようです。

    日本の直接投資は、このアンバランスさが特徴と言えそうです。

    今回は、直接投資について、相手国別の集計をご紹介します。

    日本からの投資が多い国、日本への投資が多い国はどこなのか、興味深いデータだと思います。

    まずは、直近10年間の対外直接投資の相手国別推移を見てみましょう。

    図1 対外直接投資 日本財務省 国際収支状況より

    図1は日本の相手国別 対外直接投資の推移です。

    フロー(年間の正味額)のため、各国でアップダウンがありますが、アメリカの規模が大きい事が良くわかりますね。

    日本企業のアメリカへの直接投資が大きいという事になります。

    例えば、自動車の現地生産工場を作るなどという事を思い浮かべればイメージしやすいかもしれませんね。

    その他の相手国では、オーストラリア、イギリス、シンガポールといったあたりへの対外直接投資が多そうですね。