メディアも右往左往
連日、岸田降ろしの風が吹きまくっています。こうなると何が正しい選択なのかより、岸田首相がいつ退陣するか、だれが後継首相になるのかに関心が移ってしまうのが政治ジャーナリズムの悪習です。
政治の底流より、表層雪崩の動きばかりを報道する。かりに次の総裁が決まったとっしても、日本の政治がどう変わっていくのかが分からない。スローガンだけで、思い切った手も打てそうにない。そこを見透かされ、円売りが加速し、1㌦=160円まで下落するのです。
ある著名評論家は「岸田首相は引き際を誤った。政治責任をとっていない」と発言しました。政治資金の裏金疑惑は安倍派の罪が最も重く、しかも裏金継続を指揮したあのは、誰でもが予想する「ある人」であるのに、誰も口を割らない。
小沢一郎衆議院議員(立憲)が「岸田首相に責任をおっ被せて辞めてもらい、人気者を新総裁にする。責任を取るのはこの人(退陣論を提唱した人)を含めた自民党」と批判しました。この問題に限れば、小沢氏は的を射ています。