古来、世界中で頭部がない人間の伝承が語り継がれている。首無し族の存在は古代ギリシアや古代ローマの学者たちによって記録され、中世には旅行記や冒険譚に登場し、大航海時代にも複数の目撃証言が残されている。
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(画像=画像は「Wikipedia」より引用,『TOCANA』より 引用)
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■アフリカの首無し族
首無し族の最古の記録は、紀元前5世紀ごろ、古代ギリシアの歴史家ヘロドトスの著書『歴史』に残されている。ヘロドトスは現地の人々から、アフリカ大陸のリビア砂漠以西のオアシスには、「アケパロイ」という、頭部がなく、胸から腹にかけて顔がある異形の人々の話を聞いたという。
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(画像=画像は「Wikipedia」より引用,『TOCANA』より 引用)
頭のない民族については、古代ローマの地理学者ポンポニウス・メラや博物学者プリニウスらも、「ブレムミュアエ人」という首無し族について著書の中で言及している。それによれば、ブレムミュアエ人はヌビア(現在のエジプト南部からスーダンにかけての地域)近辺に住む一種族とされている。