注目すべきポイント・その①:新たなるヴィラン(悪役)「将軍 ディメンタス」!!

MADMAXシリーズにおいて、キーとなるのが「悪役」の存在であろう…
『マッドマックス』では、トーカッター(ヒュー・キース=バーン)
『マッドマックス2(ザ・ロード・ウォーリアー)』では、ヒューマンガス(シェル・ニルソン)
『マッドマックス/サンダードーム』では、アウンティ・エンティティ(ティナ・ターナー)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、イモータン・ジョー(こちらもヒュー・キース=バーン)
…と、どれも被る事なく、圧倒的な存在感の悪の首領たちを熱演し、そして今回の『マッドマックス:フュリオサ』において新たに登場したのが、この『ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)』だ!

地獄のバイカー軍団を構成し、様々なバイカーたちを武力で捻じ伏せて配下へ付け、増殖に次ぐ増殖… また自身もRotec AEROSPORT R2800とBMW R18を2台ドッキングさせた「ディメンタス・チャリオット」を愛機として荒野を縦横無尽に駆け巡り、各地を喰い荒らす様はまるで「サバクトビバッタ」w
シリーズ内においては過去、最大台数のバイカーの登場は、我々バイク乗りからすればかなり胸熱な映像!!

尚、個人的には、このRotec AEROSPORT R2800とBMW R18…航空機エンジン繋がりで「キチンと考えて構成してるやん!」と思ったのと、クリス・ヘムズワースの父親が、まさかの「マッドマックス(1)」でマックスターンなどのスタントやギャングたちを演じていたデイル・ベンチ氏も所属している『VIGILANTIES.MCC(ヴィジランティーズ・エムシーシー)』の近しいメンバー(プロスペクト?)だったというのは心底驚いた!

これもこの『マッドマックス:フュリオサ』そして『マッドマックスシリーズ』が織り成す「縁」と「奇跡」なのである。

注目すべきポイント・その②:そして、前作最強の首領「イモータン・ジョー」も登場!!

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」でその圧倒的な存在感でファンたちを魅了した「イモータン・ジョー」もしっかりと出てくる。
ただ、残念ながら前作にてイモータン・ジョー役を演じてくれていた『ヒュー・キース=バーン』氏は、2020年12月1日に逝去。
今回は『ラッキー・ヒューム(マトリックス リローデッド、マトリックス レボリューションズなどでロゴス号オペレーターのスパークス役などが有名)』がリズデール・ペル役とWで演じてくれており、その違和感は皆無。

また、ウォーボーイズたちも今回は、よりカッコ良く&激しく登場しており、砦(シタデル)からディメンタス軍団目掛け“バンザイアタック”する様などは、いかにこの世界観において絶対者に対する服従と狂信的な信仰の恐ろしさを、まざまざと見せつけてくれている。
~デス・ロードからファンになった方々は絶對に観ておくべき彼らの“刹那的“生き様なのである。

2019年、マクラウドさん主催マッドマックスコンベンションにおいて立川でのインタビュー時のショット。
他誌取材中も、何故か筆者の方に目線を送り続けるヒュー氏(何も失礼な事はしてないw)
車椅子での移動もあったが、実は楽屋裏ではお元気且つご機嫌なご様子で、
まさかその翌年亡くなられるとは… 心よりご冥福をお祈りしたいと思う。