江ノ電の走る通りに戻りましょう。「電車接近」「前方注意」と警告灯が点灯する下を、江ノ電グリーンの車両が颯爽と走っていきます。電車が走る間車は電車を避けるように器用に走っていきます。

龍口寺前の踏切から江ノ島駅方面を眺めると、うっすらですが富士山が見られます。静岡に住んでいるので珍しいわけではないのですが、やはりひょっこりと富士山に出会うとなんだかうれしくなってしまいます。

龍口寺交差点前の江ノ電もなかを売るお菓子屋・扇屋。200年営業を続ける老舗です。実際に走っていた江ノ電の車両が建物の中に埋まっていて、上にはパンタグラフまで!江ノ電愛を感じさせます。

龍口寺前の線路は大きなS字のカーブを描いています。このカーブは日本で一番急なR=28m。江ノ電の車両はこれを曲がれるような車長12.5mで2両連接の特殊な車体になっているのです。動画でS字カーブを器用に曲がってゆく江ノ電の姿をご覧ください。

江ノ島駅までやってきました。いわずと知れた江ノ島観光の玄関口で多くの観光客で賑わいます。江ノ電には何度も乗っているのですが江ノ島は一回しか行ったことがありません。トンビに襲われたのがトラウマだからでしょうか。今回もここからすぐ藤沢駅に向かってしまったんですが、久しぶりに江ノ島にも上陸したいですね。

江ノ島にも行ってや、と訴えかけられています。

沿線を歩けば歩くほど魅力が発見される江ノ電沿線。まだまだご紹介しきれていないところがたくさんあります。

今回は半日で駆け足の観光になってしまいましたが、またゆっくり時間をとって歩いて沿線の魅力をご紹介できたらと思いました。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年6月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。