自分が好きなこと・得意なことを人に教えたいが、自分にはまだそんな資格・スキルがない。そう考え、講師に一歩踏み出せない人も多いだろう。しかし実は、資格があるかどうかを決めるのはあなたではない。
そう語るのは現役会社員・副業講師の滝川徹氏。今回は、滝川氏の著書『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法』より、明日からでも実践できる副業講師のはじめ方について、再構成してお届けします。
自分の専門分野を決めるセミナー講師をはじめるにあたって一番最初に考えなければいけないことは「何をテーマにするか」です。それはつまり、自分の専門分野を決めるということです。
ではどうやってそれを決めたらいいのか。結論から言ってしまえば「自分が興味をもっている分野から選びましょう」というのが私の考えです。理由はいくつかあります。
一つは自分が興味をもっているジャンル・分野であればすでに一定のレベルの知識を有しているからです。そうするとセミナー開催の準備期間が短くて済みます。
私が「タスク管理」をセミナーの題材にした理由たとえば私の場合、タスク管理をはじめとした仕事術がまさにそうでした。「セミナー講師をやろう」と思い立つ前から、私は難なくたくさんの仕事術の本を読んできました。
そのおかげでいざセミナーを開催しようと思い立った時、あらためて何か知識をインプットする必要はありませんでした。なぜならその時点で十分な知識を有していたからです。
私の場合はタスク管理でしたが、誰でもこうした分野があるはずです。たとえば皆さんの趣味はなんでしょう? 料理が好きで普段から楽しんで作ってるなら、人に教えることができます。マジックが昔から好きで、人より得意ならそれを教えてもいいわけです。
こう書くと「自分の場合、人に教えられるほどのレベルではない」と感じる人も多いと思います。しかし本当にそうでしょうか? 一度考えてみる必要があります。なぜなら何を隠そう、私自身も昔は「自分のタスク管理なんてたいしたことない」と考えていたからです。
当時の私の話を参考までに少しお話ししましょう。