スマート楽器市場を支えるもう一つのトレンド
現在の楽器市場においては「コネクテッド楽器」も新たなトレンドとして広がりを見せている。
コネクテッド楽器とは、BluetoothやWi-FiでスマートフォンやPCなどのデバイスに接続できる楽器のこと。スマートフォンやPCなどの機器と接続できるこれらの楽器は、ユーザーが楽しく簡単に演奏法を学ぶのに役立つコンテンツとしても親しまれる。
コネクテッド楽器の市場は、2018年に55.97米ドルと評価されており、今後数年で大幅な成長が見込まれている。同市場の拡大は世界的なスマート楽器市場の力強い成長を後押しするだろう。
このほかLEDライトアシストや楽曲録音など、テクノロジーに裏打ちされた高度な機能が搭載され、プロとアマチュアの両方を魅了している。一方楽器の種類はというと、現在はピアノ、キーボード、ギターなどに限定されているようだ。
いま音楽業界は、先進技術によりスマート機能を統合した楽器によって急速に進化している。Technavioの分析では、AIアルゴリズムによってインテリジェントなチューニングや自動伴奏が可能になり、パフォーマンスもより向上していくとされる。また、オンラインコミュニティではさまざまなコラボレーションや知識の交換が促進され、ライブ演奏やコンサートは仮想空間で盛り上がるという未来も想像に難くない。
今後もユーザーの音楽の楽しみ方を幅広く満たしていくであろう、スマート楽器の活躍が楽しみだ。
(文・せな)