福岡の夜といえば、やっぱり屋台ですよね。でも初めてだと、入りにくさを感じてしまうのが正直なところ......。

そんな方に朗報です。実は屋台って初めて行く人でも大歓迎で、誰でも楽しめる場所なんですよ。福岡の屋台街のなかでも、天神エリアは特に個性的なお店が集まっているエリアです。料理も接客もハイレベルなので、満足できること間違いなし!

今回は、天神の屋台をまわるなら事前に知っておきたい基礎知識と、筆者が実際に食べ歩いて選んだ、初心者にもおすすめのお店3選を紹介します。

目次
1. 初心者必見! 天神の屋台を満喫するための基礎知識
2. 天神の屋台での1軒目:HEROs屋台 蒸上(ひーろーずやたい じょうじょう)

1. 初心者必見! 天神の屋台を満喫するための基礎知識

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

「初めて天神の屋台に行くけど、マナーや気をつけるべきことはあるの?」と不安を抱えていませんか?

ここでは、初めて天神の屋台に足を運ぶ人が知っておきたい基礎知識を紹介します。難しい決まりごとはないので、安心してくださいね。

天神の屋台はアクセス抜群!駅から徒歩10分圏内

天神の屋台は、西鉄「西鉄福岡(天神)」駅を中心に、徒歩約10分圏内でアクセスできます。「西鉄福岡(天神)駅」、福岡市地下鉄「天神」駅、福岡市地下鉄「天神南」駅周辺に点在しているため、博多からでも地下鉄1本で行けます。

天神エリアの屋台は主に「渡辺通り」「昭和通り」「天神南」の3つのエリアに分かれています。

渡辺通りは、天神で最も屋台が集中しているエリアです。福岡市地下鉄「天神」駅から徒歩5分以内でアクセスできます。老舗から変わり種を提供するニューフェイスまで、幅広い屋台が勢ぞろしており、はしご酒にうってつけです。

昭和通りは、焼きラーメン発祥の屋台「小金ちゃん」をはじめ、老舗が多く並ぶエリアです。天神地下街を経由して、徒歩約5~10分程度でアクセスできます。おでんやラーメン、焼鳥などベーシックな屋台メニューを提供するお店が多いので、「福岡屋台を満喫したい!」方におすすめなエリアです。

天神南エリアは、福岡市地下鉄「天神」駅から徒歩約10分程度でアクセス可能です。福岡市地下鉄「天神南」駅からは徒歩1~5分程度で到着します。天神の中心地から少し離れているため、落ち着いた雰囲気で屋台を楽しめます。ラーメンの老舗「おかもと」やフレンチ屋台「レミさんち」など、歴史と新しさが融合するエリアです。

天神の屋台の営業時間と店休日

天神エリアの屋台の専用時間は福岡市のルールにより、17:00~翌4:00までと定められています。上記時間内でのみ営業が可能であるため、18:00~翌2:30で営業している屋台が多い傾向です。

定休日を設けず、不定休のお店も数多く存在します。雨や強風時に急遽休みになる場合もあるため、事前にSNSや電話で営業日・営業時間を確認しておきましょう。

天神の屋台の支払い方法は現金がほとんど

天神の屋台での支払いは、現金のみのお店がほとんどです。店によってはQRコード決済やクレジットカード、交通系ICカードに対応している屋台もあります。行く前に公式サイトやSNSで、支払方法を確認しておきましょう。万が一に備えて、まとまった現金を用意しておくと安心です。

初めてでも大丈夫! 入りにくいなら空いているお店を狙ってみて

列ができているお店や満席のお店は、入るのに勇気が必要ですよね。そんなときは比較的空いているお店を狙ってみてください。近づいてみると「どうぞ~」と声をかけてくれることも。大将やお客さんとゆったり会話を楽しめますよ。

迷ったら店主のおすすめor屋台定番メニューを注文してみよう

屋台では基本的に自分が食べたい物を注文して大丈夫です。もし決められない場合は、店主におすすめを聞いてみましょう。人気メニューやオリジナルメニューを提案してくれます。

屋台の定番メニューは串もの、焼き物、おでん、餃子などです。福岡名物の明太子を使った料理を提供する屋台も多いので、迷ったときはぜひ注文してみてください。

屋台では周りのお客さんとお店への配慮が大切

「屋台だから」と特別に意識すべきマナーはありません。ただし、席を広くとりすぎない、仲間内だけで席を占領しないなど、周囲への配慮は忘れないようにしましょう。なぜなら、屋台の席数は10名ほどで満席になる店がほとんどだからです。

屋台にはカバンを置く場所は設けられていません。スーツケースや大きな荷物がある人は、駅のロッカーやホテルに預けてから屋台に向かうのがおすすめです。

2. 天神の屋台での1軒目:HEROs屋台 蒸上(ひーろーずやたい じょうじょう)

ここから、実際に天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめのお店を紹介します。

1軒目にやってきたのは「大丸 福岡天神店」すぐそばに店を構える「HEROs屋台 蒸上(以下、蒸上)」さん。福岡県内唯一の「蒸し物屋台」として、2021年10月にオープンしました。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

この日訪れたのは19:00ごろ。すでに3組のお客さんがいらっしゃいました。そのうち1組は女性おひとり。スタイリッシュで清潔感あふれる外観は、女性客や屋台初心者でも入りやすい雰囲気です。

ちなみに外観は台湾の夜市をイメージしています。せいろから上がる蒸気の様子が通りから見えるよう、のれんの高さを通常より短めに設計しているのだとか。しかもお客さんの顔は見えない絶妙な長さに調整しているんだそう。配慮が細やかですね。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

焼売、茶碗蒸し、せいろ蒸し......。「福岡唯一蒸しもの屋台」と謳うのも頷けます。屋台で「蒸し物」というイメージはありませんからね。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

1品目に注文したのは「蒸上」名物メニュー「博多明太紫蘇焼売(550円)」。鮮やかな明太に紫蘇(しそ)の緑が映えて華やかです。蒸したてアツアツのうちにいただきます。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

口に入れた瞬間、はじける明太とともに紫蘇の香りがふんわり香ります。そこに、豚肉の旨みがジュワ〜ッとやってきました。焼売と明太って、こんなに相性がいいんだ......。さすが名物メニュー。おいしい!

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

次は「福岡のお肉の玉手箱蒸し(1,500円)」です。せいろにぎっしりつまったお肉たち。お隣に座っていたお客さんも思わず「豪華ですね!」の一言。こういうやりとりも屋台の魅力ですね。

具材は華味鶏(はなみどり)のつくね、糸島豚(いとしまぶた)、雷山豚(らいざんぶた)のソーセージと、福岡を代表するお肉たちが勢ぞろいしています。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

せいろ蒸しは、大将が各地から取り寄せたこだわりの塩でいただきます。大将によると「しょうゆやみそを使ったタレだと地域で好みが分かれてしまうから、塩で食べてもらうことにした」とのこと。塩の食べ比べも楽しい!

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

おすすめしてもらった「竹焼き塩」をかけて、いざ実食。糸島豚は、脂のやさしい甘みが口に広がります。ソーセージは外パリッ、中ジューシー。コショウのピリッと感がクセになって、ビールがすすむ! つくねは肉感がしっかりあるのに、ふわふわと軽くて、何個でも食べられそうでした。おいしかった......。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

3品目は「うなぎの茶碗蒸し(550円)」。運ばれて来た瞬間、おだしのいい香りが目の前にふわ~......。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

一口含むと上品なだしの香りが口いっぱいに。プルプルな茶碗蒸しとふっくら肉厚のうなぎは相性抜群です。お腹いっぱいでもツルンと食べられるので、シメにもよさそう。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

大将の是久さんは元料理人。実は屋台を出すとき、蒸し物と鉄板焼きどっちにするか悩んだそうです。蒸し物にした理由は「蒸している間にお客さんと話せるから」。お客さんへの愛が深すぎる......。明るくて気さくな大将、話せば話すほど好きになっちゃいました。

【初心者歓迎】福岡・天神の屋台で食べ歩いて選んだおすすめ屋台3選
(画像=『たびこふれ』より引用)

接客や店構えなど、至るところに配慮と愛がつまっていた蒸上。「ノンアルドリンクも豊富なので、飲めない人も来てほしい」とのことなので、ぜひ行ってみてください。

「HEROs屋台 蒸上」の基本情報

  • 住所:〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1丁目6−8 ツインビル 西側
  • 営業時間:19:00~23:00
  • 定休日:不定休
  • 電話番号:-
  • アクセス:福岡市地下鉄「天神南」駅から徒歩5分