“前向き”は人によって解釈が異なっている
日本では、車を駐車するときは後退で停め、前進で出発できるようにすることが一般的です。法的に定められているわけではないためどちらでも良いのですが、教習所では縦列駐車や方向転換の際に後退での操作を教わるため、その習慣が身についているという人も多いでしょう。
しかし、後退ではなく前進で車を停めるほうが操作が少なくなりすぐに車を降りたいときはこちらのほうが便利。ほかにも、人によっては前進で停めることが習慣となっている場合もあります。いずれにしても、法的には問題ありません。
ところが、「前向き駐車」の表示は駐車の向きを指定するものです。表示がなければドライバーは特に向きを気にすることなく、普段通りに駐車をしようと考えますが、この表示があることで特別に指定された駐車をしなければならないように感じます。
ここで少し混乱が生まれるようです。あえて「前向き駐車」と表示されているのですから、普段とは違う向きだと考えるでしょう。しかし、何を持って「前向き駐車」と解釈するのかが人によって分かれるようです。