シチズン時計株式会社は、6月10日(月)の「時の記念日」に合わせて、全国のビジネスパーソン400人に生活時間に関する調査を実施しました。この調査では、同社が実施した25年前の1999年と、50年前の1974年の調査結果とも比較し、経年変化も明らかにしています。
25年前と比べて睡眠時間は伸びているが……
厚生労働省による「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、睡眠不足によって、日中の眠気や疲労、作業効率・学業成績の低下、肥満や高血圧の発症リスクの増加など悪影響が多岐にわたることから、成人の睡眠時間として「6時間以上」を推奨しています。
今回の調査では、平日の平均睡眠時間のボリュームゾーンは「6~7時間」(72.3%)でした。1999年と比べると、「6時間」以下が減って「7時間」以上の回答が増えており、睡眠時間は長くなっているようです。
その背景として、同社は、「長時間労働の是正や、テレワークなど多様で柔軟な働き方が広がったことで、自分自身のために使える時間が増え、十分な睡眠時間を取れる人が増えたようです」と指摘しています。
ただ、1974年と比べると、睡眠時間が「6時間」以下の割合は高い状態が続いています。
朝食を食べない派は倍増
睡眠時間を削って朝ご飯を食べる時間を増やすか、朝ご飯を食べる時間を削って睡眠時間を増やすかで悩む人もいるのではないでしょうか。
今回の調査では、仕事がある日、朝食にかける平均時間は「10分」が最も多い回答(36.8%)となりました。50年前から「10分」の回答がトップだったものの、25年ごとに43.3%、41.1%、36.8%と緩やかに減少。30分以下の人も減少傾向にあります。
一方で、朝食を“食べない”派は50年間で8.1%から16.8%へと倍増しました。
会社の近くに住む人が増加
会社までの片道の平均通勤時間を聞くと、全国では「30分」が24.3%で1位に。続いて多かったのは「60分」(21.3%)でした。
ただ、過去の調査と同様に、対象を首都圏在住者(166人)に限定すると、「1時間以上」かけて通勤する人は約半数(48.8%)に上っています。50年前の約6割(63.4%)、25年前の約7割(72.2%)と比べて減少しているようです。
会社の「30分圏内」に住む人は28.9%おり、50年前の16.8%、25年前の9.3%から大幅に増加しました。同社は、ワークライフバランスを重視する傾向は若い世代を中心に強くなっているとし、「これまで通勤に充てられていた時間を自分や家族との時間に使いたいという気持ちが表れているのでは」と分析しています。