リアクションバイトを意識
この日もリグを着底させ、数秒待ったあとにボトムに埋まったオモリを抜き、ロッドでルアーアクションをつけていく。
ツンツンと小さく鋭く、上方向に50cmほど誘い上げ、アタリがなければまたボトムまで落とす。最近は木更津エリアでバチコンをすることも多いが、そちらで有効なアクションだ。
エサ釣りの人が少ないとアジの寄りが悪いのか、開始直後はアタリがなく、隣のエサ釣りの人も反応はない様子。10分ほどたってまきエサが効き始めると20cmほどの本命をキャッチ。
このころから私にも小さなアタリが出始めるが、なかなかフッキングには至らない。そこで、鋭くアワせるのではなく、乗せるように掛けていくとフッキングして同級を取り込む。
魚は確実に船下にいるのだが、活性が悪いのかアタリは少なく、あっても小さな反応が多い。
そんな時には反射的に食わせるリアクションバイトをさせるように意識する。
枝スを10cmほどに短くしてルアーがロッドアクションに機敏に反応するようにして、数回ツンツンと誘い上げる。すると、アクション直後の「止め」でアタリが出るようになった。
低活性のなか23尾ゲット
その後、20cm前後をポツポツというペースで追加。この日は港の外側へ向けての流れが強く、徐々に大黒海づり施設方面に流されながらの釣り。開始から2時間ほどの中盤から後半にかけて活性が上がってきたのか、リアクションバイトのほかに、ゼロテンションでのステイ中のアタリも多くなった。
サイズも20cm台半ばから後半の良型が中心。エサ釣りの人は20cm前半が多いなか、明らかにバチコンのほうがサイズはよかった。これも、この釣りの特徴だ。
最終釣果は23尾と、大釣りとはいかなかったものの、けっして簡単ではない状況をある程度は攻略できたため満足の釣行となった。産卵期のためか、食いが落ちるタイミングもあるが、これから初夏にかけては活性がどんどん上がり、横浜周辺では40cmを超すサイズも交じるようになる。バチコンは手軽でありながら奥深いので、ぜひチャレンジしてみてほしい。
<週刊つりニュース関東版 渡邉長士/TSURINEWS編>