年々盛り上がりをみせるバチコンアジング。一般的なアジングは、陸っぱりで横方向に誘うが、船からバーチカル(縦)にコンタクトさせるため、バチコンと呼ばれている。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 渡邉長士)
ゲーム性の高いバチコン
発祥は福井県や三重県とされるが、東京湾でも徐々にバチコンが楽しめる船宿が増えてきている。手軽にテクニカルなゲームが楽しめるのが魅力だ。東京湾ではLTアジ船に同船させてもらうのが一般的だが、エサやまきエサを使わないのでクリーンに楽しめ、タックルもシンプル。
陸っぱりとは違い、船の下には確実にアジがいるので釣果は堅い。釣れるパターンを見つけた時はもちろん、釣れない時も「どうしたらアジが口を使うか」を考えるため、釣り人を熱くさせるゲーム性の高さがある。
渡辺釣船店から出船
5月8日(水)、横浜山下の渡辺釣船店を訪ねた。同船宿は、いち早くバチコンに理解を示し、東京湾でこの釣りを広めた功績のある船宿。GW直後のためか、前日の予約時には午前船の予約がなく、直前でエサ釣り1人が増えただけで出船してくれた。
準備を済ませ7時に桟橋を離れると、10分足らずでポイントに到着。ベイブリッジ真下の水深15mからスタート。タックルは図参照。
オモリ側のステイトをハーフヒッチで10回ほどリーダーに編み込む。これが現在のバチコンで主流の逆ダウンショットリグ。編み込み部が動くため、枝スの長さが自由に変えられ、テンションがかかると編み込み部が横向きになるためエダスがステイトに巻き付くことが少ない。
東京湾のLTアジ船の指示ダナは、底から2mになることが多いため、ステイトを1.5mほどにしておけば、着底させたときルアーが指示ダナ付近になり、効率よく攻められる。
基本の釣り方はリグを着底させ、まずラインを張らず緩めずのゼロテンションで数秒待って着底直後のアタリを待つ。アタリがなければロッドアクションでルアーを小刻みに動かしたり、ロッドでゆっくりと誘い上げたり。時々ポーズを入れてアタリを出す「間」を作るのも効果的だ。