黒坂岳央です。

「仕事でもプライベートでも”誠意”が大事」と言われる。この事自体は正しい。誠意がない人は信用を得られない。

問題は誠意の示し方を知らないと、自分は示しているつもりで相手はそう思わないということが起きてしまう。多くの場合、誠意は言葉で示すものと勘違いしている。だが、口でいくら良いことをいっても言うのは無料であり、誰もそんなものは信じない。

真に見られているのは「対応の速さ」である。

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仕事で対応の遅さは致命的

「独立して仕事をする上で何が重要か?」と 問われればいくつも答えがあるが、その一つが「自分のペースではなく、顧客や市場ニーズに合わせて速く対応すること」だと思っている。

よく言われることに「独立すれば自分のペースでゆったり仕事ができる。クライアントも自分のペースに合わせてくれる相手を選べば良い」とある。この事自体は間違ってはいない。しかし、緊急性や重要度の高いタスクの場合はこの限りではない。

たとえば筆者にはメディア関係の仕事の依頼が来ることがあるが、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞など全てのケースで先方は急いでいる。時には「現在、東京から熊本に来ておりますので、今すぐ来社して収録させてもらいたい。帰りの飛行機の便も決まっている」と言われたこともある。