打ち合わせノートは、公になることを前提にはしていないから、書き留めておいても、相手に実害が及ぶ可能性はほぼない。それでも、相手の目の前で書かないほうが無難といえる。
VIPの所作から何を学ぶのかという視点も重要である。たとえば、人との争いを避ける傾向の人が多いと言うことである。ビジネスで話がこじれても裁判に移行はさせない。
解決する時間と労力が惜しいのである。お金で解決する問題ならお金で解決したほうが早い。譲歩してでも妥協するのがVIPの思考だ。
VIPは豊富なお金を所有している。一般人は、お金が手に入ることで幸せになれると「錯覚」をする。しかし、実際にお金持ちになっても幸せとは限らない。
人はお金に困らなくなったときに何に幸せを感じるのか。人が人生を生きるにあたって何に価値を感じるのか。それがわからなければVIPとはいえないだろう。
多く人は、お金という存在に縛られて一生を終える。お金という存在を抜きにして何に価値を見出すのか。最終的には、どのように人生を楽しみたいのか。考えさせられるテーマでもある。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)