六月の頭辺りの数日、Xのトレンドワードとして「男児叩き」が上がる、という珍事が起きました。
おやおや、と思いました。というのもSNSではとにもかくにも「女叩き」が溢れているのだ、というのがメディアの報じる「事実」なのに、何故男性の、しかも子供が……と意外に思ったのです。
近年、SNS上でフェミニストとオタクが熾烈なバトルを繰り広げていることを、ご存じの方も多いかと思います。十年前、三重県志摩市のイメージキャラクター、碧志摩メグが萌えキャラであったがために「女性蔑視」だとバッシングされ、市の公認キャラクターだったのが公認撤回をせざるを得なくなった……といった事件から現在に至るまで、フェミニストとオタク(ないし、性的な表現を好む一般男性)のバトルが頻発することになったのです。
この傾向はこの数年、女性を性的対象とすることが絶対悪であるとするポリコレが(またその一端であるフェミニズムが)全世界的に猛威を振るい始めたこともあり、いよいよ激化していたのですが……ここしばらく、彼女らの攻撃の矛先が「男児」へと向きつつある、というのが冒頭に挙げたトレンドワードの理由なのです。
具体的には「男性禁止の産婦人科に、男児を連れてくるな」、「試着室で着替え中、男児にカーテンを開けられたので鉄拳制裁してやった」、「女湯に男児を入れるな」といった内容。
中には「男児に胸を触られたのでビンタをしたら、その子が聴力を失った」ことをまるで武勇伝のように語る例まであり、さすがにこれは非道いとネット民たちの顰蹙を買うことになりました。
もちろん、これらはいちいち真偽を検証された話ではありませんが、本件についてはモデルでアイドルのあおちゃんぺさんが、積極的に発言しています。
上の女湯の件もそうなのですが、彼女は男児の女子スペースへの連れ込み、女性へのセクハラに断固反対のスタンスを表明しているのです。彼女はちょっと前までは共産党による水着撮影会の禁止に反対し、パレードを行うなど、フェミニストとは思えなかったのですが、本件に至り、フェミ的な主張へとシフトしていったのだと言えます。
これは日本に限った話ではなく、韓国など日本以上のフェミ大国であり、男女の対立は日本以上に激化していて、こうした「男児叩き」の状況も日本を先取りしていると言えます。
韓国のフェミニズムオンラインコミュニティ「WOMAD」では、「中絶認証」というタイトルで臍帯といっしょに体外に取り出された男性の胎児の写真、身体のさまざまな部位を損壊させた胎児の写真が公開されたといいます。彼女らは男児を「寄生虫」と呼び、それを駆除することに腐心しているのです(※閲覧注意)。