今年6月に400万ドルの資金調達


そんなFylloは、今年6月にIndia QuotientとSIDBI Venturesの主導する投資ラウンドで400万ドルの資金調達に成功した。農業メディアAgNewsによると、現在はインド国内8,000人以上の農家、5万エーカー以上の農地でFylloのシステムが活用されているという。

灌漑は、作物の種類に限らず「農業の基本」である。それに関するスケジュールをIoT機器とAIが作成することにより、結果として水資源の節約にもつながる。これはSDGsの理念に合致するだけでなく、近年の資源コスト高に対する極めて有力な回答とも言える。

また、人間の生活の基礎である農業の近代化を促進する上で、気象ステーション機能の付いたIoT機器は必要不可欠ということをFylloは示しているようだ。

(文・澤田 真一)